■1.麗人

創業1789年の麗人酒造株式会社。「麗しき人のような、きれいな酒を造りたい」というのが名前の由来という(撮影:ヒラマツアユコ)
入口右側には「仕込み水」を流出する蛇口が設置されている。料理に使うために持ち帰る人もいるという(撮影:ヒラマツアユコ)

 筆者は、今回スタート地点とした「麗人」にて「ごくらくセット」を購入。麗人では長野県産の酒米(美山錦)をメインに使用している。以下の4種を試飲した。(酒名の後のひと言は筆者の個人的感想)

右側のコイン投入口にコインを入れた後、サーバーからプラカップに注入(撮影:ヒラマツアユコ)

1.【初しぼり吟醸生原酒(新酒)】口当たりまろやか
2.【初しぼり純米吟醸生原酒(新酒)】やや辛く程よい酸味
3.【純米大吟醸 麗人(山田錦限定仕込)(定番)】まろやかでのみやすい
4.【麗人 辛口の極(定番)】すっきりとした辛口

 筆者は定番の4が辛口で自分好みであった。麗人酒造株式会社・営業部部長小口雅史さんは1や2など、今の時季だからこそ飲める「季節ものがおすすめ」という。

 麗人では1999年から地ビールの醸造をしており、日本酒と合わせて試飲ができる。その場合、最初に受け取った4枚のコインのうち2枚と引き換えにビール1杯の試飲が可能。地ビール好きの方におすすめだ。

●麗人

・住所:諏訪市諏訪2-9-21
・営業時間:月~土/9:00~17:30、日祝/9:00~17:00
・定休日:なし(年末年始は休業)
・電話番号:0266-52-3121

・URL:http://www.reijin.com/

■2.真澄

「真澄」ブランドで知られる、宮坂醸造株式会社は1662年創業。写真は蔵元ショップ「Cella MASUMI」(セラ真澄)。試飲はここで行っている(撮影:ヒラマツアユコ)
試飲用のプラカップは専用トレイにセットされている(五蔵共通)(撮影:ヒラマツアユコ)

 2軒目に訪れたのは「真澄」。蔵元ショップ「Cella MASUMI」のモダンな雰囲気のなかで、以下の4種をいただいた。

Cella MASUMIでは、お酒以外におつまみになる食品や雑貨類も販売している(撮影:ヒラマツアユコ)

1.【純米吟醸 金寿】まろやか
2.【山廃純米大吟醸 七號(ななごう)】すっきり
3.【純米吟醸生原酒 あらばしり樽酒】きりっとしている
4.【うめ酒(自家製焼酎に梅を漬け込んだ酒)】甘すぎない

 1は正月にふさわしい年末年始限定のお酒で、まろやかな印象だった。個人的には生酒の「あらばしり」シリーズが好きだが、甘すぎない4のうめ酒に意外性を感じた。

 宮坂醸造株式会社・企画部の堀内アユ子さんのおすすめは、長野県産の金紋錦を使った2。試飲した印象としては、一般的な山廃のごつくて重いイメージとは違い、すっきりしていて飲みやすかった。

●真澄

・住所:諏訪市元町1-16
・営業時間:全日/10:00~17:00
・定休日:原則として毎週水曜日および1月1日
・電話番号:0266-57-0303(蔵元ショップ セラ真澄)

・URL:https://www.cellamasumi.jp/