■快適な冬キャンプのコツ1「底冷え対策」

ハイコットの上にキャンプマット。底冷え対策は完璧(撮影:作品良明)

 筆者は、過去に10月下旬のキャンプで、底冷えが原因で寝られない経験をしたことがあり、この経験から、底冷え対策が今回の冬キャンプの最大のテーマになっていた。

 筆者が底冷え対策に選んだキャンプ道具は「キャンプマット」と「コット」。キャンプマットは地面からの冷気を遮断し、体温を反射させることで保温効果を高め、コットは底冷えする地面から物理的に遠ざけてくれる。

 この2つを使用した結果、底冷えを感じることなく快適に過ごせた。

■快適な冬キャンプのコツ2「寝袋」

キャンプでは、テント内のレイアウトを考えるのも楽しい(撮影:作品良明)

 冬用の寝袋は高価なものが多いため、失敗したくない買い物の1つ。ここでは筆者が寝袋選びに重点を置いたポイントを3つ紹介しておく。

1. 素材で選ぶ
2. 形状で選ぶ
3. 快適温度で選ぶ

 素材は、ダウンか化繊。暖かさは素材よりも、後述の快適温度がポイントになるため、用途に応じて決めよう。

ダウンと化繊の特徴は以下のとおり。

【ダウン】
・軽量
・コンパクト
・保温性が高い
・管理が大変(洗濯)
・価格が高いものが多い

【化繊】
・重い
・収納時に大きい
・耐水性が高い
・保管が簡単(丸洗いOKが多い)
・ダウンと比べると比較的安価

 形状は封筒型かマミー型だが、顔まで被って寝られるため、寒さ対策を考えるならマミー型がおすすめ。
一番重要なポイントは快適温度。これを間違えていなければ、ダウンでも化繊でも困らないと、寝袋を買ったアウトドアショップの店員さんが豪語していた。

 快適温度の選び方は、冬キャンプをする地域の最低気温を調べて、地域の気温に合った寝袋を選ぶ方法がおすすめ。

 筆者は関西在住なので関西周辺を調べた。結果、-10℃以下になる地域がほとんどなかったため、寝袋の快適温度は-10℃前後のものを選択。実際に、気温が-4℃でも目を覚ますことなく、朝までグッスリ眠れた。