■湯たんぽのおすすめの使い方「ラッコ寝」

 「ラッコ寝」は、湯たんぽをお腹に抱きかかえて寝るスタイル。

 ラッコ寝をすると、お腹周りの内臓が温まり、同時に血液も温められる。温められた血液は体を循環して、手足の先端まで効率よく体温を維持できる。

 キャンプだけでなく、冷え性に悩まされている方におすすめのラッコ寝。ぜひ試してほしい。

■快適な冬キャンプのコツ3「暖房器具」

灯油ストーブの上に置いて温めたおでんは格別(撮影:作品良明)

 テントの中を快適な温度に保つため、灯油ストーブを用意。灯油ストーブを選んだ理由は、調理にも活用したかったため。

 テント内で灯油ストーブをつけて過ごすのは初めてだったが、テント内の服装は前述のベースレイヤーとミッドレイヤーで暑いくらいだった。

 デメリットは、灯油を含め持ち運びが不便な点。コンパクトカーに積載し、車内がかなり圧迫された。

 注意点は一酸化炭素中毒と火災。具体的には一酸化炭素チェッカーの用意、テント内のベンチレーターや、窓を開けての換気が重要となる。また、就寝時はストーブを消し、付近にものは置かないこと。

 代用案としては、電源サイトで電気ヒーターを使用してもいいだろう。  

■冬キャンプは思ったより怖くない

冬キャンプは火のぬくもりを感じられる(撮影:作品良明)

 冬キャンプはハードルが高い印象だったが、装備を整えれば問題なくキャンプできた。今回紹介した5つを買い揃えるためにかかった費用は約13万円。以下、内訳。

1. 寝袋:6万3800円
2. 灯油ストーブ:4万2500円
3. コット:1万8800円
4. キャンプマット:4580円
5. 湯たんぽ:3200円
総額:13万2880円

 道具が揃うまでは費用は嵩むが、少しずつギアを買い揃える楽しみもキャンプの醍醐味だ。

 初めての冬キャンプが不安な場合は、レンタル用品が整ったキャンプ場や、電源設備のあるサイトを選択するのも1つの方法だ。