雪入山(ゆきいりやま)は、茨城県かすみがうら市と石岡市の境に位置する標高345mの山である。
このように標高の低い里山は、夏は鬱蒼として暑さが厳しいが秋・冬は積雪や凍結の心配もなく、空気が澄んでおり、虫も少ないのでこれからの季節、ハイキングするのにうってつけなのだ。
寒い季節にこそ楽しんでほしい里山ハイキング。都心からアクセス良好な里山「雪入山」はハイキングコースがたくさん整備されており、地元の人に親しまれている。今回は往復3時間程度で軽い傾斜や尾根歩きができ、筑波山や霞ヶ浦の羨望を楽しめる雪入周遊コースの魅力を紹介しよう。
■雪入ふれあいの里公園からハイキングへ
雪入山は、常磐自動車道千代田石岡ICから約15分、土浦北ICより約20分の位置にある「雪入ふれあいの里公園」からスタートする。この公園では豊かな自然環境に恵まれ、渡鳥の中継地・休憩場所として最適の場所であることから年間を通してバードウォッチングが楽しまれている。
周辺には30を超えるハイキングコースが整備されており、地元では隠れたハイキングの名所としても人気なのだ。
今回紹介する雪入山周遊コースは、この公園から「県立中央青年の家」「いやしの里」「剣ヶ峰広場」を経由して山頂へ向かい、帰りは「パラグライダー跡地」経由で下る往復3時間のコースである。雪入ふれあいの里公園はトイレもあるので、ここで焦らずに登山の準備を整え、登山道を「県立中央青年の家」標識に従って歩こう。
途中、アスファルト舗装路を通りつつ歩を進めると「いやしの里」を通り過ぎ「直登コース」と「眺望コース」の分岐にたどり着くので、「眺望コース」方面に進む。どちらのコースを進んでも次のゴール地点「剣ヶ峰」にたどり着くので、負荷をかけたい人は「直登コース」を選んでもいいかもしれない。