■声を出せない状況も想定すべし
近くの登山者に助けを求めたくても、体力が尽きかけていたり、ケガによって大声が出せない場合もある。このような場面には、大きな音が出るアイテムが効果的だ。
登山の経験がある者にとっては、「登山用ホイッスル」または「レスキューホイッスル」と呼ばれるアイテムが馴染み深い。吹くだけでかなり大きな音が出るため、付近の登山者に気づかれやすくなるのである。
ホイッスルの音だけでこちらの意図が伝わるかという懸念もありそうだが、登山者にとっては「ホイッスルの音=救助を求める音」という認識があるため、心配は無用だ。
■パニックは最悪の負の連鎖を生む。冷静な行動には知識が必要
パニックは「どうしたらよいか見当もつかない」という、異常事態に対する経験と知識の不足によって起こる。パニックに陥らないためには、事前にトラブルの種類を知り、対応策・対応手順を把握しておくことだ。
登山は一瞬の油断が深刻な事故につながることを肝に銘じたうえで楽しもう。