■蝶々深山から物見岩へ

 霧ヶ峰は遊歩道がたくさん整備されているので、各々の体調やスタイルに合わせてコースを選ぶことができる。筆者らは王道の周回コースを選んだので、車山からは霧ヶ峰を代表する山の一つである標高1,836mの蝶々深山(ちょうちょうみやま)を目指すことに。

 車山から蝶々深山へは、木道を進み、階段を下って目指す。眼下に生い茂ったススキや白樺湖を眺めながら階段を下り、よく整備された木道を歩くと蝶々深山に辿り着く。道中、紅や黄金に色づいた高山植物、ススキやどこまでも続きそうな草原を楽しく眺めながら1時間ほど歩くと、目的地である蝶々深山の山頂が見えてくる。

眼下に広がるススキと紅葉のアートな世界(撮影:伏見みう)

蝶々深山へ続く道 道中、色づいた高山植物を眺めながら歩いていく(撮影:伏見みう)
ゴツゴツした岩に囲まれた蝶々深山の山頂(撮影:伏見みう)
山頂からはパノラマ絶景を楽しめ、アルプスの山々を眺めることだできる (撮影:伏見みう)
紅葉やススキを眺めながら歩く霧ヶ峰の周回コース(撮影:伏見みう)

 蝶々深山からは小さなアップダウンが続く遊歩道を20分ほど歩いて物見岩へ。このコースは広大な草原を横切って歩くような楽しい感覚になれ、霧ヶ峰高原の魅力を存分に味わうことができる。

 物見岩からは霧ヶ峰高原の一部、八島ヶ原湿原を間近に一望できる。天気も景色も良かったので、筆者はここでランチ休憩を楽しむことに。霧ヶ峰はどこを歩いても絶景を楽しめるので、区切りをつけて自分のお気に入りのスポットを見つけて、ゆっくり休憩するのがおすすめだ。

奇石、物見岩(撮影:伏見みう)

物見岩からは湿原が一望できる(撮影:伏見みう)