岐阜県岐阜市に建つ岐阜城。戦国時代に斎藤道三の居城となり、その後、織田信長が天下統一の本拠地とした城だ。天守からは城下を流れる長良川に加え、天気がよい日には名古屋市内まで見渡せる。

 近年では、闇夜に満月を背負って佇む姿を映した荘厳な写真「月と岐阜城」でも話題を博し、先日の中秋の名月にも多くの人がその姿を収めようと集まった。

 そんな岐阜城の建つ金華山は、天然林が9割以上を占める他、登山道が10コースもあり、自分のレベルに合わせて自然を満喫しながら登山ができる。

 今回は、登山とロープウェイ、天守閣を目指す2つの方法を紹介する。

天守から長良川と岐阜の街並みを望む(撮影:すがぬま)

■小学生の遠足にも登場! 金華山の登山コース

金華山には複数の登山道が存在する(画像提供・岐阜市)
馬の背登山道の下り口(撮影:すがぬま)
急な階段と木が生い茂る馬の背登山道の下り口(撮影:すがぬま)
山頂からの東坂ハイキングコース下り口(撮影:すがぬま)
七曲り登山道下り口の様子(撮影:すがぬま)

 初級者から上級者まで、さまざまな登山コースが用意されている金華山。地元・岐阜市では小学生の遠足コースとして活用されている。観光で訪れる際は、駐車場やJR岐阜駅、または名鉄駅岐阜駅出発のバス発着所からほど近い、岐阜公園が出発地点となるコースをおすすめしたい。

 初級者向けコースは道幅も広く、なだらかな傾斜が続くが、上級者コースになると急な斜面を手を使いながら登る箇所もあり、体力や登山に自信がある人でなければ登頂は難しい。いずれのコースも豊かな森の中を歩くため、初心者コースであっても服装や靴には留意したい。