大阪市内から車で約3時間。和歌山県の南に位置する「古座川」は、1989年に「日本の秘境100選」に選ばれたこともある、穏やかな流れかつ抜群の透明度を誇る清流だ。

 そんな秘境「古座川」では年中カヌーを楽しめるが、なかでも秋はカヌー旅にぴったりの季節といえる。本記事では、カヌー旅中に見られる秋の古座川ならではのスポットを紹介する。

■秘境「古座川」でのカヌー旅

 古座川では年中カヌーを楽しめるが、時期によって使えるコースが違う。古座川は鮎やアマゴなど川魚が有名なため、釣りに訪れる人も多く、カヌーも釣りも双方が楽しめるようにと古座川の漁業協同組合と協定を結び、時期によって使用するコースを変更しているからだ。

 もっともカヌーが盛んな夏のコースは下流の約8km。秋は鮎の産卵に合わせて下流が通行不可となり、上流の12kmコースが解禁される。

 夏の下流コースももちろん楽しいが、秋の上流コースは川の雰囲気が一味違う。川の上流に行けば行くほど山奥に位置しているため、下流に比べ川沿いに見える人工物が減る。道路沿いから大きく外れる場所も多く、川の流れる音や鳥の鳴き声、風が吹き草木がざわめく音など、自然の音だけがあふれる空間に身を置くことができる。

 コースの距離も約1.5倍に延びており、より長い間カヌー旅を楽しめる。途中河原で休憩を挟めば、丸一日遊ぶことも可能だ。まさに古座川の秋はカヌー旅にぴったりの季節といえる。

 そんなカヌー旅に必須のカヌーは、JR古座駅に隣接する「南紀串本観光協会・古座」でレンタル可能。上流のスタート地点まではタクシーが送迎してくれる。カヌーの準備やゴール地点での回収はスタッフが行ってくれるため、初心者や女性の方にも安心だ。もちろん、スタート前に漕ぎ方などのレクチャーも行ってくれる。

●串本観光協会・古座

・住所:和歌山県東牟婁郡串本町西向231-3
・電話番号:0735-72-0645

・ホームページURL:http://kokoza.com/
※営業日時はホームページよりご確認ください