■ジンギスカン好きな芸能人

 ジンギスカン好きな芸能人も多い。北海道小樽市出身の極楽とんぼ・加藤浩次さんは、ジンギスカンへのこだわりが高じて、東京にジンギスカン店をオープンさせている。食べられるラムは新鮮で、評判とのこと。

 俳優の向井理さんは、映画の撮影で札幌に約2ヶ月滞在していた際、週1でジンギスカン店「八仙」に通っていたそう。札幌の人気店で、予約が取れない店としても知られている。

定番店の松尾ジンギスカン ※写真は札幌宮の森店(撮影:山崎 舞)

 北海道出身の演劇グループ、大泉洋さん、安田顕さん、戸次重幸さん、森崎博之さん、音尾琢真さんの「チームナックス」5人のメンバーも、揃ってジンギスカン好き。彼らの元後輩タレントが営む、すすきのの「成吉思汗なまら」は、ナックスのメンバーが番組でも訪れた馴染みの店で、観光客の姿もよく見られる。

 ひいきの店があるのは、芸能人だけではない。道民にお気に入りの店を聞くと、さまざまな店の名前が挙がる。老舗中の老舗「成吉思汗だるま」や、お土産としても有名な「松尾ジンギスカン」などが定番だ。

味付けタイプの松尾ジンギスカンは、鍋の中央で肉を焼き周りに溜まる肉汁と秘伝のタレで野菜を煮込む(写真提供:株式会社マツオ)

 道民にとってジンギスカンは、単なるご当地フードではない。生活の一部であり、特別な日の食べ物でもあり、北海道の誇りとなっているのだ。