■指先タイプ別 登山ソックスのメリット・デメリット

登山ソックスはタイプによって特徴が異なる

 登山ソックスのタイプ別の特徴を上の表にまとめた。使用している素材や着圧具合等によって一概に言えないところもあるが、タイプによって特徴が異なるので、ソックスを選ぶ際の参考にしてほしい。

●ノーマルタイプソックスのメリット・デメリット

 最も一般的なノーマルタイプのソックスは、指の間に温かい空気が留まるので、保温性が高い。また、普段と同じタイプのソックスを履くことで、違和感のない歩行ができるメリットもあるので、初めての登山ソックスにはノーマルタイプがおすすめ。

 さらに、最も種類の多いソックスであり、着圧やメリノウールなどの高機能ソックスも多く出回っていることから、好みの商品が見つかりやすい。

 一方で、指同士がくっついていることでムレの原因になる。登山時の足のムレは靴擦れやマメ、水ぶくれの元になってしまう。そのため、速乾性や吸汗性を備えた靴下選びが重要だ。

●5本指ソックスのメリット・デメリット

指同士が離れることで力を入れて踏み込みやすく、ムレも防げる

 5本指ソックスは指1本1本が離れていることで、ムレ防止のメリットがある。そのため、マメや水ぶくれ、臭いに悩む人におすすめだ。さらに、踏ん張りが効きやすくなる効果もある。岩場や下山中に滑りやすい人は、登山靴だけでなくソックスも見直してみよう。

 一方で、タイトな登山靴を履く場合には、やや窮屈に感じる場合もある。これは他タイプに比べて指先の布地が多いためだが、特に足囲(足幅)が広い人は、摩擦や痛みの原因になることもあるので注意が必要だ。