冬に着る素材のイメージが強いウールだが、真夏にもおすすめの素材であるのをご存じだろうか。ウールの中でも高級品種の「メリノウール」は、優れた防臭性や吸湿性をもち、高温多湿な日本の夏を乗り切るのにぴったり。

 一度着たらやみつきと、アウトドア好きが評価するメリノウールを都内アウトドアショップで勤務する筆者が解説する。

■保温性以外の性能にも注目が集まるメリノウール

近年、メリノウール商品の知名度や人気が高まっている(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 メリノウールとは、オーストラリアやニュージーランドで飼育される「メリノ種」という羊の毛で、保温性が高く、セーターや靴下などの冬物衣類で欠かせない素材となっている。

 冬用のアウトドアウェアに使われてきた素材だが、最近は保温性以外の機能にも注目が集まっている。「#夏こそウール」のハッシュタグが広まるなど、夏用の素材としても人気を集めているのだ。