■シーズン序盤は瑞々しく柔らかめ、後半は硬めが増える
前述の通り、7月から9月にかけてさまざまな種類の桃が出回ります。産地にもよりますが、大別するとシーズン序盤は柔らかく瑞々しい白鳳系が多く、後半になるに従って歯応えのある硬めな白桃系の品種が旬を迎えます。
柔らかめが好きならお盆前くらいまでに出回る品種、硬めが好きならそれ以降が狙い目です。あなたはどちらがお好み?
■甘い桃の見分け方は「表面の白い点々」
では、売り場にたくさんの桃が並ぶ中で、なにを基準に選べば良いでしょうか。
まず、測定された糖度の表記がある場合は、糖度11以上のものであれば、しっかり甘い桃です。甘さは好みもあるので、あくまで目安としてどうぞ。
色味で選ぶ方も多いでしょうが、じつは色より大事なのは「果点」と呼ばれる表面の白い点々です。これは中身が熟してくると現れるサインで、全体に散らばっているものはバランス良く甘みがある証拠。白や黄色の桃には、茶色っぽい点が現れるので覚えておきましょう。
さらに、形が左右対称で全体がきれいにまん丸なものを選べば、きっと美味しい桃に巡り合えます。お得に手に入れたいなら、各地の「共選所」を探してみましょう。
■冷蔵庫で保管はNG
保管時はつい冷蔵庫に入れてしまいがちですが、桃は冷やし過ぎると味が落ちると言われています。
まず、硬めが好きならば早めに食べる。柔らかくしたければ、常温で保存して追熟をかけましょう。デリケートな果物なので、直射日光やクーラーの風が当たらない場所がベストです。好みの硬さになったら、新聞紙に包んでから野菜室に入れたり、冷凍保存すると良いでしょう。
冷たく食べたいときは、食べる1、2時間前に冷やし始めるくらいがおすすめです。冷やし過ぎると甘さを感じづらくなるので注意しましょう。ちなみに、産地ではよく洗って皮ごと食べることが多いそうです。お試しあれ。