■7月に見られる代表的な品種

ハウスものは5月頃から手に入るが、路地ものは7月からがシーズン

<早生白鳳>

路地ものの桃が出始めてすぐの、早い時期に出回る品種。酸味は少なく、果汁が多いのが特徴で、早生特有の上品な甘さがある。

<夢みずき>

大玉で高品質な「浅間白桃」と、見た目と味の良い早生種の「暁星」から生まれた山梨県発の品種。果肉は繊維が少なく、柔らかい。酸味と渋味が少なく、食べやすいのも特徴。2015年頃から市場に登場し始めた新しい注目株。

<白鳳>

日本の桃の代表的な品種のひとつ。果実はやや大きく、果肉は柔らかい。ほどよい甘味があり、酸味は控えめ。果汁が多く、なめらかな口当たりが人気。白鳳系の中にも、みさか白鳳、山梨白鵬など、さまざまな特徴の品種が存在する。

シーズン序盤は瑞々しく、柔らかな白鳳系がメイン

<あかつき>

「白桃」と「白鳳」を交配した品種。「白桃」の硬さと甘さに「白鳳」のジューシーさを併せ持ち、酸味は少ない。硬めの桃がお好みの方におすすめ。ちなみに、福島県で開発された品種で、福島や山形エリアでは8月上旬から収穫が始まる。

<一葉>

「あかつき」の枝変わり(突然変異)。果肉は緻密で硬いけれど、フレッシュな甘さを持ち、果汁も多い。柔らかい桃だけが甘い桃、というわけではない好例。7月下旬頃から出回る。

<浅間白桃>

果肉はしっかり密で果汁が豊富、糖度は高め。見映えも優れている大玉種。農家が贈答用に使うほど品質の高い品種だが、栽培の難しさもあり、近年は収穫量が減少中。もし、見かけたら買い! こちらも旬は7月下旬頃から。