蚕玉岳から30分歩くと、乗鞍岳の最高峰、剣ヶ峰の山頂に着く。山頂には乗鞍本宮の鳥居があり、その奥には頂上小屋が建っている。剣ヶ峰からは穂高岳や槍ヶ岳などの北アルプスの山々を見ることができ、快晴時には富士山の山頂部も眺めることができる。
この3,000m級の山の山頂からの景色を、畳平バスターミナルから1時間30分ほど歩いて眺めることができるのが、乗鞍岳登山の最大の魅力である。
■この夏は標高日本一のバスターミナルから、乗鞍岳登山と山頂からの絶景を楽しもう
乗鞍岳登山は、乗鞍スカイラインバスを使うことで片道1時間30分、往復3時間弱で3,000m級の山である剣ヶ峰の山頂に立つことができる。また、足を延ばせばそのほかの大黒岳(だいこくだけ)や魔王岳(まおうだけ)など、乗鞍岳を構成する山々に登ることができ、自分の体力に合わせて色んなルートが楽しめる。
ただし、気軽に登れるとはいえ3,000m級の山であるので、気を抜かず装備と体調をしっかり整え、日焼け止めをしっかり塗り、必要ならばサングラスやストックを準備して挑もう。前述した通り、高山病を避けるためにバスターミナルでしっかり休憩することも大切だ。
登山計画をしっかりとたて、この夏は標高日本一のバスターミナルからスタートする3,000m級の乗鞍岳登山と、山頂からの大絶景を楽しんでみてはいかがだろう。
畳平バスターミナルへのアクセス
・中部縦貫道高山ICより約35分、長野自動車道松本ICから約60分、ほおのき平駐車場へ(駐車料金無料、収容台数1500台)。
・ほおのき平バスターミナルから乗鞍スカイラインで畳平バスターミナルへ。往復運賃2500円(小学生は1250円)。乗鞍スカイラインの開通期間は5月15日から10月31日。チケット購入は菅の台きっぷ売り場、もしくは、しらび平窓口で購入可能