■ポイント到着実釣開始!

 タコ釣りは港湾内の堤防や橋脚の近くがポイント。 水深は5~20mくらいの浅場が中心です。 海上を走ること約15分、最初の堤防近くのポイントにて釣り開始。 早くも釣った方が現れました。 早い!  しかし小さい。 シーズン初めなのでこんなもんなのかな?

 何回か船の位置を移動。 そのたびに数匹づつ釣れていきます。今年は “タコが湧く” 年なのでしょうか? 期待が持てそうです。 もちろん「つりニュース」野田さんも釣りました。さすがです!  そして筆者はというと…… まだ釣れません(涙)。 他の人と釣り方に違いは無い、ハズ。 なぜ?

 観察してみると、けっこう釣っている人には、昨年黒川本家が推奨していた餌木に「豚バラ肉」や「鳥皮」を巻いて、その油や匂いでタコを惹き寄せる。というやり方をしている人が多数。 そうか!  忘れてた。でも、その代わりに「タコ釣りボール」付けとるやん!  と強がり。 その後もポイントを移動するたびに船中で何匹か釣れ、船としては好調な状態。 でも僕絶不調(号泣)。

■こんなはずでは……

 それどころか根掛かりで、餌木やオモリを2セットロスト。 この釣りには根掛かりは不可欠なので、それはまあよしと。 しかし、リーダーから切れるのもあって、予備で用意したPE1.5号にリーダー35LBのサブリールを投入。 ラインの強度がちょっぴり心細い。 こんなハズじゃなかった。。今頃は大漁で、「持って帰って家の冷凍庫に入るかしら?」と心配をする皮算用をしていたはずだったのに……。

 これまでのところアタリ2回、途中でのバラシ1回。 「つりニュース」の野田さんにも心配して励まされたり、アドバイスしていただく始末。 昨年の釣行ではけっこう釣れた時あったのになぁ。。

 ボウズの心配と、早朝の釣行のため睡眠不足による睡魔との長い戦いが続きます。 そして、タイムリミットである沖上がりの15時まであと1時間になったその時、大逆転のドラマは静かに訪れました。

■キタキタキタァ~~ッ!?

 久しぶりに、待望のアタリ!  アワセをいれる。 ようやく “生物反応” がある重さでロッドがしなります。(タコが掛かると吸盤で底や岩などに貼り付き、大物の場合だと根掛かりか?  と間違う場合も多々あるのです) バラさないように慎重にラインを巻きます。

 少し重い。 水面が近づいてタコが姿を現しました。 ちょっとデカイのか?  周りの釣り人もざわめきます。 船長がタモを入れて取り込んでくれました。 まあまあの大きさかな?(と自分では思ってました) 上乗りさんや野田さんが写真を撮ってくれます。

 「つりニュース」載っちゃう? 上乗りさんが計量器で重さを計測すると約2.2kg! そのタコはその日の船中で上がった中ではいちばんの大きさだったみたいです。 ちなみにこの時は、仕掛には「タコ釣りボール」は付けていませんでした。 だから秘密兵器の効果の程は判りません。

重さ約2.2kgは船中でではいちばんの大物(上乗りさんが撮影)

■解禁初日の釣行は……

 ボウズを免れた安堵と船中イチの大物が釣れた嬉しさと。でも、釣っているところの動画を撮ろうと持参し頭にセットしていたPanasonicのウエアラブルカメラのRECボタンを押し忘れていた悔しさと。 なんとも悲喜こもごもの船タコ解禁初日の釣行でした。

 

(この日の模様は「週間つりニュース」にも掲載されました)

「週間つりニュース」関東版 6月10号

 次回【タコ釣り入門】につづく?