■ツルツルした素材の服やキャンプギアを使用しよう

ナイロンのバッグや服がおすすめ。ティッシュも忘れずに

 キャンプの雰囲気を引き立たせる上でも、ウールなどの素材は見た目には相性がよい。しかし花粉の時期はテント内に花粉を持ち込む原因になってしまうので、キャンプギアの素材はツルツルしたナイロンなどの素材で揃えよう。

 またタープ泊が好きな人も、花粉症の時期だけは機密性の高い通常のテント泊の方が無難だ。くしゃみや鼻水が止まらなくても、テント内に避難すれば比較的落ち着いて過ごすことができる。

鼻水が止まらなくても、テント内に戻ればホッと一息(写真:shou.outbreak

■花粉も自然体験の1つ。帰りは温泉で洗い流そう

 花粉が辛い時期も、時間・場所・素材に気をつかえば十分キャンプを楽しめる。キャンプが自然の中での不便を楽しむアクティビティであるように、花粉も寒さや暑さと同じ、自然体験の一つ。知恵と技術で花粉の時期を乗り越えよう。

 そうとは言っても、キャンプにおける花粉症は、体験している側からするとストレスで非常に辛いもの。実際に筆者も何の対策もせず、目がかゆく、鼻水とくしゃみが止まらないときは周辺の植物を全て伐採したくなったほどだ。

 温泉が近くにあるキャンプ場を選び、帰りにすぐ流せるようにすることも一つの方法かもしれない。あまりにも症状が酷い人や、車の運転に支障が出るような場合は無理をせず、おうちキャンプで花粉の時期を乗り越えよう。