すっかり春らしい気候になってきて、お花見やピクニック、ハイキングにもぴったりな季節ですね。この季節にぜひトライしていただきたいのが「野点(のだて)」です。

 野点とは、屋外で抹茶を点てて楽しむこと。抹茶と聞くと、きちんとした作法や、少し敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、最低限の道具さえあれば、いつでもどこでも楽しめちゃうんです。大切なのは順序や決まりごとよりも、今そこにある時間や空間を楽しむ気持ちです。

 今回は、自分ならではの道具で、カジュアルかつ自由にアウトドアでお茶を楽しむ方法をお伝えします。野点を通じて非日常感を味わいながら、リフレッシュしてみましょう!

軽くて持ち運びやすいシェラカップや、お盆代わりにアルミの皿を使用

■アウトドアとの相性抜群。健康効果も話題に

 近年、アウトドアブランドからも野点キットが登場したり、健康効果が話題になるなど、お茶への注目が高まっています。

 野点に最低限必要なのは、抹茶を持ち運ぶ入れ物、茶さじやスプーン等、抹茶を点てる道具である茶筅(ちゃせん)、そして器です。茶筅の代用は難しいですが、それ以外の道具は日用品やアウトドア道具でも代用できます。コンパクトで持ち運びやすく、かつ丈夫なものがおすすめです。自分好みの道具を揃えてみましょう。

お湯は自宅で沸かして、保温ポットに入れていくとより手軽

 現地でお湯を沸かすのもいいですが、火器厳禁の公園も少なくありません。自宅で沸かして保温ポットに入れていけば、火を使わなくても手軽に楽しめます。抹茶を点てるのに最適なお湯の温度は80℃前後。持ち運ぶ間に少し温度が下がるので一石二鳥です!

茶さじ代わりに真鍮のマドラーを使用