ヘッドライトを携帯し、登山届を提出する

山岳遭難発生状況、発生件数5件、遭難者数5名、死亡1名、負傷者2名、行方不明0名、無事救助2名『山梨県警発表、2022年2月1日~2月28日』

 先月に引き続き、ヘッドライト(ヘッドランプ)不携帯による行動不能からの救助要請は1件発生している。また、5件中登山届が提出されているのは1件のみ。登山前にメンバー全員ヘッドライトを持っているか、登山届は誰が出したのか、確認することは、遭難の可能性を下げることにつながる。

 月の出ない夜、森の中、山は真っ暗になる。自分の手を顔の前に持ってきても見えない、そんな状況では登山道がどこにあるかもわからなくなる。下山口まで少しの距離でも、まわりが見えなければ行動不能になってしまう、それは遭難だ。ヘッドライト一つに助けられることはある。バックパックに忘れずに入れておこう。ついでにバッテリー残量の確認も大切だ。

 冬季に入り、毎月ヘッドライト不携帯による遭難発生が続いている。約3か月間(2021年11月29日~2022年2月28日)で、ヘッドライト不携帯による遭難救助は、5件、9人あった。

■登山届は「コンパス」が便利!

 山梨県内で遭難があった場合、「コンパス」と言うサイトから届けが出されていると、捜索までの事前確認が早くなる。最近では他にスマホの登山アプリからも登山届が提出できるが、登る予定の山を管轄している警察が対応しているのか確認してから送信したい。以前は、入山口の登山届ポストに書面で投函し、警察署や営林署などにも提出するのが一般的だった。現在は、入山日の朝、登山口に着くまでの移動の間にスマホ一つで届けが出せる便利な時代になった。楽しい登山は楽しい思い出に!

「コンパス」PCやスマートフォンを利用した登山届提出サイト:https://www.mt-compass.com

コンパスからの登山届提出に対応している自治体、警察はコチラから確認:https://www.mt-compass.com/jichitai.php