富山県黒部市、宇奈月温泉にある宇奈月温泉スキー場で2月26日、27日に「第15回山岳スキー競技日本選手権」が行われた。ISMF国際山岳スキー連盟公認大会であり、この競技が新種目となる2026年「ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピック」を目指す選手や以前からの愛好者たち、小学生の参加も見られ、フィールドを思い思いに駆け巡る2日間となった。

■山岳スキーレース(skimo)とは

 skimo(スキーモ)という言葉を耳にしたことがあるだろうか? Ski Mountaineering Raceの略で、日本では山岳スキーレースと呼ばれることが多い。ヨーロッパアルプスの国境警備隊が、訓練のために始めたのがルーツとされている。ヨーロッパでは人気の高いスキー競技で、山を登って滑るスピードを競う、冬のトレランとも表現できるワイルドなスポーツだ。

 主にヨーロッパを舞台に、ワールドカップや世界選手権も開催されており、草レースの数はシーズン中それこそ無数にある。三大大会(PDG、ピエラメンタ、メッツァラーマ)など、氷河を舞台に国境を越えるような長大なレースも開催されている。2020年にはスイス・ローザンヌでユースオリンピックの種目となった。ここ数年で国内でもかなり大会が開催されるようになってきている。

 そしてついに、北京オリンピックの次の冬季オリンピックである「2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピック」の追加種目に正式承認された。

宇奈月温泉スキー場のエリア外、山中に設定されたコースを登り、滑る選手たち

 山岳エリアに設定された登り下り(滑走)を含むコースを、ルールに則りスキーで周回して戻ってくるタイムを競うレースだ。基本的にはバックカントリースキーで用いる道具を使うのだが、スピードを重視しているために極限まで軽く仕上げられた、このレースに特化したものを使用する。シール(滑り止め)を貼り付けたスキーで登り(セクションによっては背中のバックパックに装着したりもする)、シールを剥がして滑走する。途中に設けられたトランジットエリアでシールの脱着、登り下りのモードチェンジをするのだが、その作業のスムーズさも大事な要因となっていてF1のピット作業のような正確さと迅速さが要求される。

 日本では長野県小谷村の「栂池高原スキー場」で、前回大会である第14回まで競技が開催されていた。今回の宇奈月温泉大会ではオリンピック種目を意識した、“スプリント”と“インディヴィジュアル”の2種目で競われた。

日本山岳・スポーツクライミング協会:https://www.jma-sangaku.or.jp/sports/

大会サイト:https://www.jma-sangaku.or.jp/sangaku/?ca=115