「海のギャング」の愛称で知られているウツボ。水族館には必ずいると言っても過言ではないほどの人気者だが、釣り人にはかなり嫌われている。

 ウツボは鋭い歯で仕掛けを簡単に食いちぎる。警戒心が低く、何度も食いついてくるため、釣りにならないこともある。釣りあげたとしても長い身体を巻きつける、通称デスロールで仕掛けの交換を余儀なくされる。また、噛みつかれたら大けがをする危険性から触るのを嫌がる人も多い。これらは釣り人がウツボを嫌うには十分すぎる理由だ。

■実は冬のウツボは絶品

まな板の上にいてもウツボの威圧感は凄まじい(写真:outdoor_hikky

 ウツボが嫌われる理由のなかには、「まずい」「臭い」といった認識もあるだろう。実際、ウツボの見た目からおいしく調理された姿は想像しにくい。しかし、実際は味がよく、特に冬のウツボは脂が乗って絶品だ。

 また、釣り道具さえ揃えれば非常に簡単に釣り上げることができる。今回はまさに今が旬のウツボ釣りの道具と、注意点を紹介していきたい。

■ウツボ釣りは、道具さえ揃えれば簡単

ウツボ釣りは簡単で、2匹くらいならすぐに釣れてしまう(写真:outdoor_hikky

 ウツボ釣りの魅力は、とにかく簡単に釣れることだ。冒頭でウツボに仕掛けをボロボロにされることに触れたが、それは他の魚を狙っているときのこと。ウツボ狙いならば問題はない。とにかく頑丈で強靭な仕掛けを使用すればよいのだ。