冬でも初心者が釣れる魚といえば、根魚である。
根魚とは、海底の障害物に身を隠して生活している魚だ。テトラポットのような人工的な障害物にも多く生息しているため、障害物の隙間に仕掛けを落とす穴釣りで狙う釣り人も多い。根魚は1年中季節を選ばず釣ることができるが、釣れる魚が減る冬には上級者でも根魚を専門で狙う人も増えてくる。
根魚の代表格はカサゴだが、それ以外にもたくさん種類がいることをご存じだろうか。
もしかするとカサゴ以外の根魚を釣っていても気が付いていないかもしれない。それほど根魚は似ているのだ。新しい魚との出会いを気が付かないままで終わらせるのは勿体ない話だ。
この記事では、冬によく釣れる根魚について紹介していきたい。
■カサゴ
カサゴは赤と黒の不規則なまだら模様が特徴の根魚だ。穴釣りブームも相まって、根魚のなかではダントツに知名度が高い。
堤防で釣れるカサゴは茶色っぽいことが多いが、船で釣れるカサゴはかなり赤い。深いところにいるカサゴは赤っぽく、堤防周辺のような浅い場所にいるカサゴは茶色っぽくなる。これは深海魚に赤い魚が多いのと同じ理由で、深い海では赤い方が周囲から見えにくいからだ。
市場などで船で釣れたカサゴを確認してみると、色が違うカサゴを見ることができるので興味があったら気にしてみてほしい。