釣りを始めたばかりの初心者は、釣りで使用する糸のことを全て「釣り糸」と呼んでいるかもしれない。その認識は間違っていない。しかし、釣り糸と一口に言っても部位によって呼び名が変わったりすることをご存知だろうか。

■道糸とハリスの違いとは

同じ8号の釣り糸だが、種類も用途が異なる(撮影:outdoor_hikky)

 冒頭でも紹介したように釣り糸は「道糸」と「ハリス」の2種類に分けられる。早速、道糸とハリスの違いを紹介しよう。

■道糸とは

道糸にはさまざまな色が存在するのも特徴の1つ(撮影:outdoor_hikky)

 道糸は、リールに巻いてある糸のことを指し、メインラインとも呼ばれる。初心者セットのリールには最初から道糸が巻いてあることも多いが、基本的にリールを購入する際にはない。そのため、自分で道糸を購入する必要がある。

親切に「ハリス」や「道糸」とパッケージに記載されていることが多い

 釣り糸を購入する際は、パッケージに「道糸」「ハリス」のどちらかの名称が記載されていることを確認しよう。

■ハリスとは

道糸とは違い、ハリスは透明のものが圧倒的に多い

 ハリスは、針が結んである糸のことを指す。釣り人の間では、「ハリス何号?」「ハリスは長めに取った方がよいよ」「フグにハリスを切られた」といった具合に、会話の中でたびたび登場する。ハリスも道糸同様にパッケージに記載されているため、道糸とハリスが違うという知識さえあれば購入は難しくない。

 注意して欲しいのは、道糸とハリスを間違えて使用しないこと。特にリールにハリス用の細い糸を巻いてしまうと、非常に釣りがやりづらい。

 道糸はリールに巻くことや幹となる糸として使うことを前提に作られているため、ハリスより太めであることが多い。反対にハリスは道糸より細めで透明であることが多く、魚の歯と接したり、水底の障害物との接触にも耐えられるよう強度の高い製品が多い。