夏に登山やハイキングで自然との触れ合いを楽しんでいるが、冬はハードルが高く感じている人も多いはず。筆者は森の中へ入りやすく、野生生物の生活をより身近に感じられるスノーハイキングが楽しめる冬が好きだ。
スノーハイキングは冬山登山とは違いハードルが低く、スキーリゾートではスキー、スノーボードをしないノンスキーヤーや、旅行者が気軽に体験できる冬のアクティビティとして提供されている。今回は、そんなスノーハイキングを楽しむ方法とその魅力を紹介する。
■冬だから森に入りやすく、普段目にしない自然を発見しやすい
実は冬の方が森の中に入りやすい。夏には鬱蒼としている植物が冬になると雪の下になり、その上を歩いて森の中に入って行けるためだ。さらに木の葉がなくなるため、目視で鳥やリスなど木で生活をしている生き物たちを見つけやすくなる。
■スノーハイキングで冬の森に入っていく道具を紹介
今回は「スキーシュー」という道具を装着して森を歩いた。スキーシューはスノーシュー同様スノーブーツや長靴で装着ができる。長さが約125㎝で通常のスキーよりもサイズが短く、幅が広い。さらに踵が上がるため歩きやすく、滑走面(スキーの裏側)にも滑り止めのシールが貼ってあり、多少斜度のある坂であればそのまま登って行ける。
スノーシューよりも幅が狭いため、ガニ股にならずに済み、滑らせながら進むことができありがたい。スキーをする筆者はスノーシューの幅広さに慣れないため、スキーに似たスキーシューの方が合っていた。スキーシューで歩くと、雪と戯れることはもちろん、野生動物の生活の痕跡を見つけて想像したり、体感温度と太陽光の色で時間の変化を感じることなど、五感が研ぎ澄まされるのが楽しく感じた。