■100種類以上のコケが繁茂する秘境「赤目渓谷」

ハイキングに「ルーペ、図鑑、霧吹きを携帯すると楽しさが倍増する」とアドバイスする西さん

●フサフサとした絨毯のようなヒノキゴケ

木の実や落ち葉とのコントラストが楽しめるのもこの時期の魅力の一つ

 シャギーカーペットのように見えるヒノキゴケ。ルーペで覗くと一本一本が動物のシッポのように見える。”別名イタチのシッポとも呼ばれています”と西さん。

●水分を与えるとフリーズが解けるハマキゴケ

岩肌に干からびたように張り付くハマキゴケ

 次に案内されたのはハマキゴケ。岩肌に乾燥した黒い塊のように見えるコケに霧吹きでシュッと数回水を吹きかけると、みるみる葉っぱを広げていく。コケの生命力の強さが実感できる一瞬。

霧吹きで水分を与えると数秒で葉が開くハマキゴケ

●小さなヤシの木のようなコウヤノマンネングサ

高さ4cm程度。大きく見応えのあるこけだ。コウヤノマンネングサ

 “昔、高野山でお守りにしたことに因んだ名称だと言われています”と西さん。大きく見栄えがするので人気のコケの一つだ。