●葉の透明感が魅力。コツボゴケ

水を含んだ葉の透明感が美しいコツボゴケ。右後方の鳥の嘴のようなものは若い胞子体

 ”葉っぱの透明感が素敵でしょう。コケは根で水や養分を吸収せず、葉っぱがその役目を果たしています”と西さん。これこそが葉一杯の水を含んだ時に見せるコケのイキイキとした美しさの秘密だろう。小さな世界に目が慣れてきたら、周囲にも視野を広げてみよう。普段気づかない景色が見つかるはず。

コツボゴケのそばで見つけた小さなキノコ

●発見!  千と千尋の神隠し・窯爺 (かまじい)のモデル

ザトウムシの長い足を振り回しながら歩く様は窯爺そっくり

 “窯爺のモデルですよ”と、岩肌を指さして教えてくれたが、黒い体が岩陰に紛れてわからなかった。目を凝らすと、何やら腕を動かすクモのようなものが。ザトウムシという昆虫だそうだ。