●水と光で突然変わるコケの表情

日陰の湿った岩肌を覆うジャゴケ

 その名の通り、ヘビのウロコのようで、見ようによってはグロテスクなジャゴケ。鳥の尾羽のようなホウオウゴケ。いずれも水が絶えない日陰に生育している地味な存在だ。しかし、日差しが谷に差し込み、苔に光が届いた瞬間、その表情は一変する。

先端からポタポタと水を落とすホウオウゴケ

●陽光が鮮やかに演出する小さな世界

ジャゴケの先端にできた透明な雫。周いにはコケが抱えきれなくなった水滴が降り注ぐ
陽光を受けて輝くホウオウゴケ

 さらに冬が深まれば、雪がコケをさらにドレスアップしてくれる。コケ観察は、一年を通じて楽しめるハイキングのスパイスになりそうだ。

●赤目四十八滝渓谷について

・施設名 赤目四十八滝渓谷
・住所 〒518-0469 三重県名張市赤目町長坂671-1
・電話番号 0595-41-1180

・ホームページURL https://www.akame48taki.com/

※営業日時はホームページよりご確認ください

大谷 徳幸(オオタニ ノリユキ)
ネイチャー・フォトグラファー。水中写真やドローン空撮を交えて、三重県を中心とした自然の美をBlogやInstagramなどで内外に紹介している。

https://umisora808554926.blog
https://www.instagram.com/jetfin100/