薪ストーブのある冬キャンプ。憧れている方も多いのではないだろうか。

 本体だけでなく煙突も高温になる薪ストーブは放熱面積が大きく、また、遠赤外線による輻射熱で非常に暖かい。炎を眺めながら暖を取ることができ、ストーブの上で煮炊きをすることも可能だ。

 石油ストーブは燃焼した石油とほぼ同量の水分が発生するため燃やすほどに湿度が高くなっていくが、薪は燃焼時に水分が発生しない。そのため、通気性に優れるコットンやポリコットン製のテント内に薪ストーブを設置すれば、冬キャンプの敵「結露」の心配も少なくなる可能性が高い。

 そんな魅力たっぷりの薪ストーブだが、何から始めたらいいのか分からない、ハードルが高いと言う声をよく聞く。そこで今回は、自宅で薪ストーブを約10年間愛用している筆者が、薪ストーブをキャンプに導入するにあたり、必要となるものを紹介する。

■まずは「薪ストーブ」 用途やサイズを確認しよう

窓が大きく炎がよく見え、サイドのステンレス棚も便利なキャンプ用薪ストーブ(画像:Propworksウッドストーブ)

 まず必要となるのが薪ストーブ本体だ。キャンプ用薪ストーブは多くの種類がある。キャンプに薪ストーブを導入して、何をしたいのかを考えて選ぼう。

 暖を取るのはもちろんだが、その他に料理もしたいならストーブトップが広いものがいい。炎を眺めたいならガラス窓の大きなストーブがいいだろう。大きさもさまざまなので、自分のキャンプサイトのレイアウトをよく考えて選ぶようにしたい。

 収納方法もチェックしよう。煙突をばらしてストーブ内に収納できるものならコンパクトにまとめることが可能だ。