■グローブや火ばさみなどの「ファイヤーツール」も忘れずに
まず、耐熱グローブは必需品だ。薪をくべる際に火の粉が飛んだり、炭がついたりすることも多いので、肘くらいまでカバーできるロングタイプがおすすめ。
燃えている薪の位置を直すときなどに使う「火ばさみ」も用意しよう。薪や熾火(おきび)をしっかりと掴むことのできる火ばさみが使いやすい。火ばさみの使い勝手は重要だ。最初は数百円のものを使っていた筆者だが、動かしたい薪をきちんと掴めないなど不満な点が多くストレスになった。そのため思い切って薪ストーブメーカーのしっかりした火ばさみを買ったところ、非常に快適になり感動した。
薪ストーブ用の温度計も用意し、適温での運転を心がけよう。薪ストーブの種類にもよるが、温度が400度近くなると危険な場合が多い。250度ほどあればスムーズに料理ができるようになる。消火後にストーブ内に残った灰をすくい取るためのスコップも必要だ。また、熾火は完全に鎮火するまでに長い時間がかかる。撤収時に熾火が残っていたときのために火消し壺があると便利だ。
薪ストーブ使用の際は、火災を招かぬよう取り扱いに十分注意したい。また、テント内では一酸化炭素チェッカーも忘れずに使用しよう。心も体も温めてくれる薪ストーブ、ぜひ導入してみてほしい。