ロードバイクやMTBなどのスポーツ自転車を手に入れたら、ツーリングを楽しみたくなるもの。ツーリングとは、英語の「tour(旅行)」が語源となっているように、自転車旅のことを指す。
旅にはトラブルがつきものだが、そうしたトラブルを未然に防ぎ、安全で楽しい自転車ライドのためには準備が欠かせない。自転車ロードレースの元実業団選手である筆者がおすすめする、自転車ツーリング初心者ならぜひ揃えておきたい5つのアイテムを紹介する。
■ライト(前用・後ろ用)
●道路交通法で夜間走行時のライトは必須
まず、自転車購入時に一緒に準備しておきたいのがライトだ。夜間走行時の必須アイテムにもかかわらず、いわゆるママチャリなどの軽快自転車と違い、スポーツ自転車にはライトが付属していないことがほとんどで自分で選ぶ必要がある。夜は走らないという人もトンネルの中を走る時や突然の雨・霧で視界が悪い時にライトが必要となるので、常にハンドルに装着しておこう。
ライトの価格はピンキリだが、大体800〜2000円程度の価格帯のモデルが多い印象。
●前用ライトは明るさ値の規格あり
ライトを選ぶときには明るさと充電式か電池式か、などを確認しよう。前用ライトは最低でもJIS規格の400カンデラ以上の明るさが欲しい。商品パッケージに明るさ値の記載がある。充電式か電池式かは正直好みだが、自転車でキャンプをしてみたい人は電池式の方がコンセントのないキャンプ場ではお手軽かもしれない。
筆者のトレーニング中は最大値3000カンデラのライトをメインに使い、暗い道では補助灯を点滅させるダブル使いをしていた。また、ほとんど毎日ライトを使っていたので、お財布に優しい充電式を選んでいた。
●後ろ用ライトは反射板でもOK
後ろ用ライトは後続車から視認しやすくする目的のため、反射板でも代用可能である。ただし、複数人でツーリングをする場合や暗い道を走るときなどは、追突事故を防ぐためにも視認性の高い後ろ用ライトを付けておくのがベターだ。