現地で食料が採れなかったとしても、最低限、主食+汁物の形が組めるように食料計画を立てる。例えば、パン+スープ、ご飯+味噌汁。まずは2品を献立の基本と考えると、旅の食事構成に柱ができる。

 そこに食べたい食材を付け足していくイメージを持つと、必要な食材のリスト出しがスムーズになる。スープや味噌汁は具を乾物にすれば、湯を沸かすだけでも具だくさんのスープにありつける。

食事にかかる労力や時間を別のことにさく、という選択ももちろんあり

 アウトドアにいるのは数日だけと考えると、軽さ重視で粗食で良いと割り切り、ストイックに寄せるのも悪くない選択肢。栄養の補給ができれば良いと判断するならば、献立を考える労力やストレス、調理をする手間がなく、準備がとてもシンプルになる。背負う荷物が減るので、身軽に行動できるメリットもある。

 このミニマムなスタイルをベースに、食材を追加して献立を組んでみるのもありだ。

米、調味料以外の食材を現場で賄った夕飯の一例

 現地で何か食材が採取できたら、汁物やおかずが豪華になる。魚が釣れたり、野草が採集できると、「一汁一菜」が「一汁三菜」くらいにレベルアップすることもある。

 品数を増やさなくても、汁物の具材が充実したり、白米が具入りの炊き込みご飯になったりと、食材が増えると食事はどんどん豪華になっていく。

「あの時は、あいつが釣った魚の刺身が抜群に美味かったな」など、味の記憶は思い出にも残りやすい。

【実例画像】無人地帯ではこんなものを食べています。食糧&食事15例
海の旅なら魚が獲れることを想定して調味料を準備しておこう

 

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