■メニューと食材選びの考え方

シンプルなメニュー構成にしておけば、状況に合わせて現場でのアレンジも効きやすい

 メニュー構成について考えてみよう。使える食材に制限がある場合、私は一汁一菜をメニューの基本と考えている。

 いくら自宅で食事を作り慣れている人でも、食材や道具が限られるアウトドア旅での食事をどうするかは悩むもの。あれもこれもと欲張り過ぎず、基本は「ご飯+汁物+おかず1品」と決めておくと、旅全体のメニュー構成を組み立てやすい。

 食材はまず食べたいもの(疲れていても食べられる)、栄養価のバランスが良いもの、そして手に入りやすいものを基本に選ぶ。目的地や旅の計画にもよるが、状況次第では 加熱調理をしなくても食べられるもの、手軽に調理できるもの、温かい食事など、臨機応変に対応できるような食材とメニューを選べると理想的だ。

 また、行動している間に夕食の段取りを考えたり、夕食を作りながら翌朝のメニューを思い浮かべたり、常に次の食事を想像しながら動くと、要領が良くなり調理が楽になる。

ラーメンなどの麺類は手軽に腹を満たせて、水分と塩分も効率よく補給できる