群馬・赤城山に2026年9月、観光案内所やショップ機能などを持つ複合施設「スノーピーク ランドステーション 赤城」が開業。県が掲げる「赤城ウェルグラウンド構想」を実現するための施設として、4月にスタートした「スノーピーク 赤城 キャンプフィールド」とともに官民一体で運営することとなります。竣工式典にあわせて行われたプレスツアーに参加し、エリアの現在の姿を体験しました。
■赤城のアウトドア遊びはどう進化する?
日本百名山のひとつである赤城山の山頂エリアに誕生したアウトドアの拠点「スノーピーク ランドステーション 赤城」は、観光案内やカフェ、ストアや休憩スペース、24時間利用可能なトイレなどを備えた赤城山観光の新しい拠点となる施設です。
首都圏からクルマなら約2時間でアクセスできる赤城の山頂エリア。ここはかつて「東京から最も近いスキー・スケート場」とも呼ばれるなど、アウトドア・アクティビティの人気スポットとして知られています。
昭和の観光ブーム最盛期には年間100万を超えた訪問者数は、一時半分程度に落ち込んだものの、現在では約70万にまで回復。観光地化され過ぎていない豊かな自然が堪能できるスポットとして再び注目が集まっています。
そんな課題を解決するために策定されたのが、将来の活性化を目指す「赤城ウェルグラウンド構想」。「スノーピーク ランドステーション 赤城」と「スノーピーク 赤城 キャンプフィールド」は、赤城の山や自然環境を守りながら観光地として有効活用する象徴ともいえる存在です。
■ストアやレストラン、パブリックスペースがシームレスに一体化
いよいよプレスツアーは内覧のため「スノーピーク ランドステーション 赤城」の内部へ向かいます。入口には赤城山での過ごし方を具体的に提案する「赤城山野遊び案内板」が出迎え気持ちを高めてくれます。
ストアにはスノーピークの最新ギアやアイテムをはじめ、ここでしか手に入らない限定グッズも用意されます。
また、スノーピークのギアやアパレルだけでなく、フードやドリンク類もかなり魅力的。とくに冷蔵コーナーには群馬の名産である豚肉を加工したソーセージやピザ、オリジナルの地ビールなどがずらりと並んでいるので、キャンプ場に泊まる場合は、ここで好みの食材を買い込んでおけます。
昼食は地元赤城で食肉加工業者が運営するカフェ「ヒュッテ ハヤシ カフェ」でホットドッグをいただくことに。
群馬県産ブランド豚「福豚」と地元食材を活用したホットドッグは、ソーセージの肉肉しいうま味と、リーンなパンのマッチングが最高。テイクアウトして散策の休憩にいただくのもおすすめです。
■アウトドア的観光スポットを巡る
ランドステーションの見学後は、周辺の観光スポットを巡ります。
キャンプフィールドに接する大沼は、赤城山の噴火後にできた一周約4.5kmのカルデラ湖。ワカサギ釣りのシーズンに賑わう大洞商店街と呼ばれる飲食店やお土産店も、この日はアットホームな雰囲気で営業中。大きな存在感を見せる湖畔を、じっくり堪能しました。
大沼は真冬には湖面が結氷し、氷にあけた穴からワカサギを釣る「穴釣り」ができることでも有名ですが、必ず立ち寄りたいのが赤城神社。
別名「大洞(だいどう)赤城神社」とも呼ばれ、以前は地蔵岳に祀られていましたが、806年に大沼の南岸へ遷座。現在の小鳥ヶ島へ移ったのは1970年と伝えられているそうです。
次に訪れたのは、道を挟んでランドステーションの向かい側にある「覚満淵(かくまんぶち)」。周囲約1kmの湿地帯で、かつてこのあたりは、現在の大沼と一続きの大きな湖でしたが、長い年月を経て水位が下がって湿原になったと考えられているそうです。
訪れたときは深い霧に包まれ、水面と空の境目がわからなくなるほど。周囲には木道が設置されており、幽玄な水辺を安全で快適に散策することで、比較的短い時間でも赤城らしい自然の姿を満喫できました。
ランドステーションを山頂側に向かって歩くと、鳥居峠から覚満淵や大沼の先に関東平野を見渡せる「ほぼの駅 AKAGI」もあります。残念ながらツアーでは深い霧に閉ざされてしまいましたが、それもまた赤城らしさを感じさせてくれる景観でした。
山頂エリアを目指す前に立ち寄りたいスポットが、赤城山のふもとにある道の駅「道の駅 まえばし赤城」です。
広大な直売所には地元の名産品がずらりと並んでいますが、秋のためかとくにフルーツ類が充実している印象で、キャンプのデザート選びにぴったり。山頂付近は自然が豊かなゆえに、コンビニ・スーパーがありません。高速を降りたら、まずはこの道の駅に寄ってみるのが正解のようです。