気がつけば、すっかり秋になりました。
朝晩は肌寒くなり、家の中ではカメムシを見かけることが増えました。いったいどこから入ってきているのか。気づくといるのですよね(笑)。
外を歩けば頭上から栗が落ちてきたり、どこからかストーブを焚く匂いがしてきたりします。
■食の秋、香りの秋、尾瀬の秋
秋になると楽しみなのが、毎年母が作ってくれる栗の渋皮煮。手間ひまかけて作ってくれる渋皮煮をひとつひとつ、少しずつ、大事に食べると、今年も秋が来たなあと感じます。
先日は姪っ子の初めての運動会もありました。元気いっぱいに走る姿にほっこり、そして感動。自分にとって秋の新しい楽しみがまたひとつ増えました。
空を見上げると、空が夏よりも高く遠くなったように感じます。雲の形も変わり、季節が移り変わっていることに気づきます。秋の澄んだ空気の中、金木犀(キンモクセイ)の香りが漂ってくると、思わず深呼吸してしまいます。
そんな秋の気配は、尾瀬にも漂っています。
朝には霜が降り、どこかで雄ジカの鳴き声が響くようになりました。少し前まで夏だったのに、自然はちゃんと次の季節へ向かっているんだなぁと感じます。
季節が変わるたびに、いつもの景色も少しずつ違って見える。そんな変化を見つけるのも、自然の中で過ごす楽しみのひとつです。
■尾瀬で、ちいさい秋見つけた!
尾瀬にいると、小さな秋に出会います。
オオカメノキには、来年の春に向けた冬芽ができています。両手を高く上げて、万歳しているような姿がかわいい。秋が大好きな私には、まるでオオカメノキも秋が来たことを喜んでいるように見えます(笑)。皆様の目にはどう映りますか?
ふと足元や木々に目を向けると、ツタウルシの葉が鮮やかな赤色に染まり、ナナカマドの実も真っ赤に色づいています。池塘(ちとう)に目を向ければ、未草の葉も赤く紅葉し、水面には澄んだ青空が映っています。このコントラストがなんとも美しい。同じ秋でも、それぞれの色が重なり合って、尾瀬ならではの景色をつくっています。
朝の尾瀬にも、小さな発見があります。アブラガヤについた朝露は光を受けてキラキラと輝いて、蜘蛛の巣に連なる水滴はまるで小さなビーズを並べたようです。いつも見ている景色も、朝の光が加わるだけでこんなにも違って見えることがおもしろいです。
紅葉のように目を引く景色だけでなく、よく見てみると、あちこちに小さな秋が隠れています。そんな秋を見つけるのも、尾瀬を歩く楽しみでしょう。