◼️焼石岳らしさを感じた、色の重なり
山頂に向かって少し登ると、泉水沼(せんすいぬま)という沼があります。ここが一番の映えスポットだと思います。青空を映した水面がキラキラと輝き、横に広がる沼がとんでもなく美しいのです。
そして、その奥には焼石岳の本峰がどんと姿を現します。山肌には赤や黄色だけでなく、さまざまな緑のトーンが入り混じり、まるで色を重ねた一枚の絵のような紅葉が広がっていました。
写真では伝わりきらないほど、色の重なりが美しい景色です。紅葉が好きな人なら、ぜひ一度は見てほしいと思える場所でした。
◼️山頂から振り返る景色も忘れられない
泉水沼を過ぎると、最後に少し岩が多い登りがあります。足元は不安定ですが、焦らず歩けば難しい場所ではありません。
そして、お待ちかねの山頂へ。
登ってきた道を振り返ると、さっき通ってきた泉水沼が、広大な紅葉の中に静かにたたずんでいました。下から見たときよりずっと小さく見えて、この山のスケールの大きさを改めて感じます。
山頂はあまりにも気持ちがよくて、なかなか下山する決心がつきません。この日、唯一の後悔は、翌日の予定があって、名残惜しくも下山しなければならなかったこと。もっとゆっくり時間を取って、1泊しながら周辺の山々を歩く計画を立てればよかったと思いました。
アクセスは少しだけ大変です。それでも、その道のりに十分見合う景色が焼石岳にはあります。同じく東北の紅葉の名所として知られる栗駒山と比べると、登山者の数がずっと少なく感じられるので、のんびり紅葉を楽しめるでしょう。
東北で紅葉登山を計画しているなら、ぜひ候補に入れてほしい。私にとっての焼石岳は、そんな「誰かにすすめたくなる紅葉の名山」です。