■広大な空と花々に囲まれた別天地

山小屋の真上にはこぼれ落ちそうなほどの満天の星空が広がっている(撮影:杉村航)

 谷田さんが、白馬岳頂上宿舎にいるからこそ分かるおすすめの楽しみ方をいろいろと教えてくれた。まず、「山小屋の裏手の稜線まで上がると夕日がきれいに見える」のだという。また、ご来光は小屋の前からだと白馬の主稜線にさえぎられて見えないため、「稜線をもう少し上がった場所から狙うのがいい」と、楽しみ方を教えてくれた。

 「ここは空が広くて星空がすばらしい。標高が高いから虫が少ないのも快適ですよ」と谷田さんは語る。また、小屋の手前には可憐な高山植物が咲き誇るお花畑のようなスポットがあり、花の名所として名高い白馬エリアの華やかさを肌で実感できる。「稜線歩きよりこちらの景色のほうが楽しいと、これを目当てに訪れるリピーターもいるほど」だという。

雪渓を登りきり山小屋の手前あたりで見られる高山植物。黄色やオレンジ、紫、白の可憐な花々が咲いている(撮影:杉村航)
山小屋の裏手の稜線まで上がってみると、幸運にもライチョウに遭遇(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 さらに谷田さんは、「夏の登山もいいが、落ち着いた雰囲気になる秋もおすすめ。秋晴れの日は空気が澄んで景色がよく見えるし、美しい草紅葉も楽しめる」と、季節ごとの魅力についても説明してくれる。谷田さんに教わったスポットへ、夕日やご来光を見に足を延ばしてもいいし、山小屋から白馬岳の山頂までは35分ほどなので、時間にゆとりがあれば登ってみるのもおすすめだ。

白馬岳頂上宿舎から約35分で登れる白馬岳山頂。方位盤と見比べながら周囲の山を確認できる(撮影:栗山ちほ)
白馬岳山頂から見える絶景。白馬三山の杓子岳や白馬鑓ヶ岳、右奥には立山方面の剱岳がそびえる(撮影:栗山ちほ)

 夕食・朝食ともにバイキングスタイルで味わえる大満足の食事、そしてゆったりくつろげる居心地のよい客室。そんな快適環境が整った白馬岳頂上宿舎は、白馬岳の山旅をより深く、思い出に残るひとときへと変えてくれるはずだ。

白馬岳頂上宿舎の滞在を満喫!