■アットホームな「国民宿舎 尾瀬ロッジ」

森に囲まれ、小屋の前には芝に覆われた広場もある「国民宿舎 尾瀬ロッジ」

 山ノ鼻で宿泊した「国民宿舎 尾瀬ロッジ」は、木の温もりが漂う館内とアットホームなホスピタリティが魅力の居心地がよい山小屋。男女別のお風呂があるほか、Wi-Fiも完備されているのが非常にありがたい。さらに夕食は、牛肉の陶板焼きやエビフライ、さらにはボルシチなどが並び、山小屋とは思えないほど豪華なメニューを堪能できた。

山小屋で豪華かつ温かな手作り料理を味わえる至福の夕食タイム
シンプルながらも清潔感があり落ち着いて過ごせる和室
吹き抜けになった開放的なエントランス。下には喫茶コーナーもある

 お腹いっぱいになったあとは、吹き抜けになった開放的なエントランスの喫茶コーナーで静かな山時間をゆっくり過ごすこともできる。また、朝食はお弁当スタイルで提供されるので、そのまま食堂で味わってもいいし、早朝に受け取って出発し、山の上で食べたっていい。登山者の行動予定に合わせてフレキシブルに対応してくれる、細やかなサービスがうれしい。

ホスピタリティにあふれた「国民宿舎 尾瀬ロッジ」

■尾瀬ヶ原が一望できる至仏山への登山

至仏山に登る途中、森林限界を超えると背後に尾瀬ヶ原と燧ヶ岳の絶景が見えてくる

 翌朝は早い時間から至仏山への登りに取りかかる。研究見本園の奥から登山道に入ると樹林帯が続き、石の階段や木道が連続する急登をひたすら進んでいく。森林限界を超えると視界が開け、振り返れば、尾瀬を代表するもう一つの名峰、燧ヶ岳の雄姿を正面に見ることができるようになる。

 さらに登り詰めると、至仏山の山頂に到着だ。本来なら山頂から360度の大パノラマを楽しめるはずだったが、あいにくこの日は霧が湧いて、視界不良になってしまった。

山頂はガスで展望に恵まれなかったが登頂の喜びはひとしおだ

 至仏山を構成する蛇紋岩は、山の上部と小至仏山からオヤマ沢田代あたりにかけて多く見られる。本来は暗緑色なのだが、風化によって表面が赤褐色に変化しており、霧や雨で濡れるとさらに滑りやすさを増していく。前日にビジターセンターで予習した通り、足元に注意を払いながら一歩一歩慎重に下る。

 小至仏山を経由し、鳩待峠へと下っていくと、オヤマ沢田代の手前で奇跡的にガスが晴れはじめた。麓の樹林帯に入る前に、美しい尾瀬ヶ原を目に焼き付けることができたので大満足の下山となった。

赤褐色になった蛇紋岩がむき出しになっている至仏山の山頂付近(写真提供:片品村観光協会)
下山しはじめると途中で再び美しい尾瀬ヶ原の姿を見ることができた
片品村の尾瀬登山口へのアクセスはこちら

■下山後は温泉&買い物も

「戸倉の湯」がある尾瀬ぷらり館。館内にはネイチャーセンターも

 ゴールの鳩待峠に到着した後は、乗合バスで尾瀬戸倉へと戻る。ここは鳩待峠や大清水といった主要登山口へ向かうバスの発着所。大型駐車場も完備された尾瀬観光の拠点となる場所だ。すぐそばには「尾瀬温泉 戸倉の湯」があり、1泊2日にわたる登山の疲れを湯でゆっくりと癒やすことができる。

 また、マイカーを利用しているなら、帰り道に「道の駅 尾瀬かたしな」へ立ち寄るのもおすすめだ。館内では地元の季節ごとの野菜や特産品が豊富に販売されているほか、グルメが充実した食堂も併設されている。下山後のお腹を満たしお土産もゲットできるスポットとして尾瀬の旅の締めくくりに最適だ。

農産物や特産品が揃いグルメも堪能できる「道の駅尾瀬かたしな」で尾瀬旅を締めくくる
「道の駅 尾瀬かたしな」でグルメ&買い物を満喫

<おすすめルート>
【1日目】
鳩待峠→アヤメ平→富士見田代→竜宮十字路→山ノ鼻(国民宿舎 尾瀬ロッジ泊)
(所要時間:約5時間35分)
【2日目】
山ノ鼻→至仏山→小至仏山→悪沢岳分岐→鳩待峠
(所要時間:約5時間15分)