火山活動に伴い長期規制が続いていた各地の登山道や道路のいくつかで、2026年夏にかけて、段階的な緩和・再開が進んでいる。

 夏山シーズン本番を前に、登山者に知っておいてほしい2026年7月時点の最新情報をまとめてみた。

岩手山、東側4ルートが約2年ぶりに開放

岩手県の最高峰・岩手山は百名山のひとつ。東北を代表する独立峰だ

 岩手山では、7月1日から東側の馬返し・焼走り・上坊・御神坂の4ルートが再開された。2024年から続いていた入山規制が緩和されたもので、火山活動が比較的落ち着いていることが背景にある。先日、登山が再開された北海道の羅臼岳とあわせて、百名山ハンターには嬉しいニュースだろう。

 一方で西側ルートや東西縦走に関わる一部区間は依然として通行禁止となっており、全山縦走は不可のままとなっている。活火山としての性質を踏まえ、登山者には最新情報の確認が求められている。

浅間山、前掛山までの登山が約3年ぶりに再開

5月末から浅間山も火口手前まで登れるようになった

 浅間山でも、噴火警戒レベルの引き下げを受け、5月23日から火口手前の前掛山までの登山が約3年2か月ぶりに再開された。これにより、外輪山を経由する人気ルート(黒斑山〜蛇骨岳〜仙人岳〜前掛山)の通行も可能となっている。

 火口周辺は引き続き立ち入り禁止だが、外輪山からの展望や火山地形を楽しめる環境が整い、登山シーズンに向けた注目度が高まっている。

草津白根山、志賀草津道路が全線通行再開

火口周辺は、まだ立入規制区域

 草津白根山周辺では、噴火警戒レベルの引き下げにより、5月末から国道292号志賀草津道路が再開され、殺生ゲート〜万座三差路間の通行が可能となった。

 ただし、湯釜火口から半径約500mは依然として立入規制区域に指定されている。登山道の一部や火口見学は制限されたままとなっている。

 各エリアで規制緩和が進む一方、いずれの火山も依然として活火山であることに変わりはない。噴火警戒レベル1は安全宣言ではなく、今後の火山活動によって再規制される可能性も残る。

 自治体や気象機関は、ヘルメットなどの装備準備や最新情報の確認、登山計画の慎重な判断を呼びかけている。再開されたルートであっても、火山特有のリスクを前提とした行動が求められる状況だ。

各地で熊による通行止めも発生しているので要注意