■標高が低いからと侮るのはNG! 高度感満点の「高通山」
高通山(たかとおりやま・標高519m)は伊豆半島の西側に張り出した海岸線に位置する山だ。葉が生い茂った木々の樹林帯が続くため、つい季節が冬であることを忘れてしまう。冬でも落葉しない木々が多いのも伊豆の特徴と言えるだろう。
山頂まではおよそ45分、短時間で山頂まで行くことができるが、一気に標高を上げる登りになるので侮れない。眺望もなく単調な登りが続き、山頂からの景色を見るため焦ってペースを上げてしまうとバテてしまう。意識的にペースを落として焦らずに山頂を目指そう。
高通山の山頂からは大海原と伊豆半島の眺望が広がり、海の向こうには伊豆七島も確認できる。富士山の景色は山頂から北へ5分ほどのところに展望台があり、駿河湾の向こうに富士山を望むダイナミックな眺望を楽しめる。
筆者が訪れたときは南アルプスの山々を確認できたが、富士山は雲に隠れてしまっていた。晴れた日を狙ってぜひリベンジしたいと思っている山だ。雲見地区ふれあいパーク駐車場からの往復所要時間は約1時間35分。
●【MAP】雲見地区ふれあいパーク駐車場
■長い階段の先にある絶景! まるで巨大岩のような「烏帽子山」
高通山から海岸沿いに広がる雲見地区の集落にあるのが烏帽子山(えぼしやま)だ。標高は164mと高くはないが、海抜0mから一気に164mまで達する山容は迫力を感じる。
山頂には雲見浅間神社が鎮座しており、その参道を利用して山頂を目指す。待っているのは長い階段だ。一段一段は高くないが、とにかく傾斜が急なので登りがいを感じる。山頂まではおよそ20分で到着できるが、体感としては30分以上階段を登っていたような感覚だった。
キツイ思いをした分、待っていた景色はより感動的で、海から真っ直ぐに突き上げるような山容は高度感満点。真下に広がる海。そして雲見地区の集落はまるでジオラマのように小さく見える。雄大な山々の景色とは全く違った烏帽子山だからこその景色を楽しむことができた。
気象庁の調べによれば、伊豆半島は12月〜2月がもっとも降水量が少なく、晴天率が高い。厳冬期で高山が雪に閉ざされる冬は晴れた日を狙って、伊豆の山を楽しみに出かけてみてはどうだろうか。