■家族4人でも現実的に抑えられるラインは?
では、工夫をした場合の一例を見てみよう。
リフト代(4時間券):大人:2,500円 ×2、子ども:2,000円 ×2 合計9,000円
移動費(高速をなるべく使わない):3,000〜4,000円
昼食(持参もしくは簡易食):2,000〜3,000円
レンタル(最新モデルではないもの):3,000〜4,000円
これで合計約17,000〜20,000円。半額近くまで抑えられるケースもあり、個人の価値観もあるが「家族スキー=贅沢」という負担感はかなり軽減されるだろう。
■物価高騰でもスキーを続けている人の共通点
では、どのような対策があるのか。物価高の中でもスキーを続けている人には、いくつかの共通点があるが、最大の特徴は、「以前と同じやり方にこだわっていない」という点だ。
例えば「大規模スキー場に固執しない」 ロングコースやゴンドラ、立派な施設は魅力的だが、それらはコストに直結する。長く続けている人ほど、ローカルスキー場や市や町が運営するような規模のゲレンデをうまく使っている。
次に、「訪れたからには1日中徹底的に滑って元をとる」といったような発想もない。確かに朝から夕方まで滑れば満足度は高いが、体力も出費も大きくなる。半日だけ、あるいは2〜3時間だけ滑るという選択は、結果的にコストパフォーマンスを高めることにもつながる。さらに、滑走頻度を増やして1回あたりの満足度を下げすぎない工夫も見られる。「年に1回の遠征」ではなく、「近場で何度も」 この発想の転換こそが、物価高時代でもスキーを楽しみ続けるコツだ。
■今すぐ使える、スキー物価高騰対策の裏技
ここからは、初心者でも無理なく実践できる具体的な裏技を紹介する。いずれも、安全性や楽しさを犠牲にしない方法なので、ぜひ参考にしてほしい。
●シーズン券・時間券・回数券を前提に考える
物価高騰の中で最も効果的なのが、シーズン券や回数券を軸に計画を立てることである。一見高く感じるシーズン券も、ローカルスキー場では1万円台で販売されている例が少なくない。シーズン券であればその時の状況に合わせて「今日は少しだけ」という使い方も可能になり、幅も広がる。また、子どもが小さいうちは休憩しながらのスキーになることが多いため、回数券での利用も効果的だ。
●ローカルスキー場を選ぶ
ローカルスキー場は派手さはないが、混雑が少なく、料金も抑えられている。初心者や家族連れにとっては、むしろ安心して滑れる環境だ。滑走距離や斜度よりも、「落ち着いて安心して滑れるか」を基準に選ぶだけで、満足度は大きく変わる。
●レンタルと中古ギアを使い分ける
ギアも毎年最新モデルを購入する必要はない。使用頻度が少ないならレンタル、ある程度続けると決めた場合でも中古品を検討するとよい。最近は状態のよい中古ギアも多く、初期投資を抑える選択肢として十分現実的だ。
●ランチを持参する
お昼過ぎくらいに滑りを終えて、帰る車の中で持参したランチを楽しむのもいいだろう。「今日はどうだった」「うまく滑れた?」なんて会話をしながら、遅めのランチを食べながらの移動もまたよい思い出になるはずだ。
■物価高騰時代のスキーは「選び方」で決まる
スキーは確かにリフト券、ギアなど全てが高くなった。だが、だからと言ってそれを「やめる理由」にするのではなく、ぜひ「見直すきっかけ」にしてもらいたい。
スキー場の規模、滑走時間、頻度、ギア。どれか一つを変えるだけで、続け方は大きく変わる。物価高騰時代の裏技は、特別なテクニックではなく、選び方の工夫と言える。
無理をせず、自分のペースで。そうして続けている人がいる限り、スキーは決して贅沢な趣味にはならないはずだ。