■関東平野を一望! 冬晴れに映える関八州見晴台へ!

低山ながら見事な展望を見せてくれる関八州見晴台の山頂

●西吾野駅から登山スタート! 静かな里山の道を歩く

 西吾野駅を出ると、すぐに案内標識が現れ、住宅地を抜けて登山道に入る。序盤は舗装された林道歩きが続くが、徐々に山道らしい雰囲気が出てくる。足元には落ち葉が敷き詰められ、冬らしい静けさの中を歩く。

 登山道は整備されており、急な箇所や危険個所も少ない。迷いやすい分岐もほとんどなく、ビギナーでも安心して歩ける印象だ。周囲には杉林が広がり、視界は開けないものの、森の中の静けさを楽しめる区間となっている。程よい傾斜と落ち着いた雰囲気が、冬の山歩きにちょうど良い。歩き始めて30〜40分ほどで、高山不動尊の入口が見えてくる。

高山不動尊入口に立てられた石碑

●厄除けの高山不動尊でひと息、山頂まであとひと登り!

歴史を感じる、立派な高山不動尊の本堂

 登山道を進むと、やがて高山不動尊に到着する。ここは関東三大不動の一つに数えられる由緒ある寺院で、厄除けや家内安全を願う参拝者が多く訪れる。境内には樹齢800年を超える大イチョウがあり、その存在感に圧倒される。石段を上った先には本堂があり、旅の安全を祈るにもふさわしい場所だ。

 不動尊から先は山頂まであと一息となるが、やや急登が続くため、ここで一度小休憩を挟むのも良いだろう。登り切った先に広がるのは、関八州見晴台の名にふさわしい圧巻のパノラマである。秩父の山々、都心のビル群、さらには遠く富士山までもが視界に収まり、冬の登山ならではの爽快感が味わえる。

遠くには特徴的な山容の武甲山が見える

●関東一望の大パノラマを堪能! 余韻をかみしめながら下山

 山頂は広く、休憩できるベンチやスペースもある。昼食をとるには最適な場所で、風が少ない日には長居してしまいたくなる心地よさだ。景色を十分に堪能したあとは、来た道を折り返して下山する。往路と同じルートを使うピストン方式のため、道に迷う心配はない。

 登りと比べて下りは足早になりがちだが、落ち葉に覆われた道は滑りやすい箇所もあるため、慎重な歩行を心がけたい。途中の高山不動尊を再訪するのもいいだろう。全体としては往復4時間程度の行程であり、冬の短い日照時間でも十分に完結できるバランスの良い山行である。

■ 冬こそ歩きたい、低山ハイクの魅力再発見

 冬こそ楽しみたいのが、低山登山。関八州見晴台は、標高771mという手頃さながら、山頂からの見晴らしは圧巻のひと言に尽きる。都心から電車でアクセス可能で、冬の日帰り登山にぴったりだ。厄除け祈願で知られる高山不動尊への立ち寄りも含めれば、心身ともに清められる山旅が実現できるだろう。低山だからこそ味わえる静けさと展望、厳かな雰囲気が魅力の本ルート。新年の登山初めや、冬の運動不足解消にもおすすめしたいコースである。

●【MAP】関八州見晴台

●【MAP】高山不動パノラマコース登山口

●【MAP】西吾野駅