埼玉県飯能市と東京都奥多摩町の間、奥武蔵と奥多摩の山域の境にあり、標高は969mの山、棒ノ折山(ぼうのおれやま)。棒ノ嶺(ぼうのみね)と呼ばれることもある。
アクセスが比較的容易であるうえ、コースの整備も行き届いていることから、関東近郊のハイカーに人気の登山スポットのひとつだ。また、初心者から中級者まで楽しめる、複数のコースが用意されていることも魅力。なかでも人気なのが、沢沿いの美しい景観を楽しみながら歩くことができる「白谷沢(しらたにさわ)登山口」から登るコースで、もちろん山頂には見事な景観が待っている。
下山後は、「さわらびの湯」でさっぱりしてから帰路に就けるということもあり、日帰り登山には最適といえるだろう。
■棒ノ折山 周回コースの紹介

●「さわらびの湯」バス停までのアクセス
白谷沢登山口を利用するためには、「さわらびの湯」バス停が最寄りとなる。西武池袋線飯能駅からバスを利用するのが一般的だ。飯能駅北口にある国際興業バス乗り場で、「名栗車庫(なぐりしゃこ)」または「湯の沢」行きに乗車し、「さわらびの湯」バス停まで約40分。バスを降りたら登山口までは徒歩30分程度だ。
マイカーでのアクセスも可能で、さわらびの湯の有料駐車場は登山客も利用できる。圏央道・狭山日高ICを降り、国道299号線で飯能市へ。その後、県道70号線先で40分ほどの道のりだ。

●標準コースタイム
【さわらびの湯バス停〜棒ノ折山周回コース】所要時間
さわらびの湯バス停 (0:00) → 一白谷沢登山口 (0:30) → 岩茸石 (2:20) → 権次入峠 (2:40) → 棒ノ折山 (3:00) →岩茸石 (3:30) → さわらびの湯バス停(5:00)
歩行距離:約8.8km
累積標高差:登り 923m、下り 922m
合計所要時間:5時間