言わずと知れた関東屈指の紅葉の名所である古都・鎌倉。鎌倉市は周囲を山に囲まれ、谷や小山が多く、複雑に入り組んだ地形をしている。また鎌倉の寺のほとんどが、谷戸(やと)と呼ばれる低い山々の谷に建てられていることから、ハイキングと寺社巡りは相性がいい。そんな鎌倉で、いよいよ12月上旬に見頃を迎える紅葉と、由緒ある寺院をのんびりと楽しめるハイキングコースを紹介する。
■アクセスは電車がおすすめ。ハイキングのスタートは、JR北鎌倉駅
今回紹介するのは「鎌倉アルプス」とも呼ばれ、 建長寺から尾根を縦走し、鎌倉最高峰の大平山(おおひらやま)を経て、鎌倉宮(かまくらぐう)へと下る「天園(てんえん)ハイキングコース」。鎌倉の紅葉シーズンは道路が特に混み合うため、アクセスは電車が断然おすすめだ。コースのスタートはJR北鎌倉駅。天園ハイキングコースの本格的な登山道は、鎌倉五山の第一位である建長寺の境内の奥から始まるので、まずは住宅街を約20分ほど歩いて建長寺を目指す。道すがら、あじさいの名所・明月院(めいげついん)へと続く道や趣のある古民家カフェを横目に歩くのも楽しい。
しばらくすると建長寺の外門が見えてくる。早速奥へと進み拝観料を納めたら、まずは国重要文化財に指定される迫力のある三門や、荘厳な仏殿を見学しながらお参りをしよう。
境内は、カエデやイチョウが見事に色づき、歴史ある建造物とともに趣深い景色を楽しむことができる。
お参りをしたらハイキングコースの案内板に従って「半僧坊(はんそうぼう)」を目指す。半僧坊は建長寺の最奥に位置する鎮守で、半僧坊大権現(だいごんげん)が祀られている。この辺りは日差しが心地よく紅葉も美しい。息を切らせ石段を上り切ると、半僧坊大権現の本殿に到着する。
ハイキングコースはそのまま本殿裏手へと続いており、勝上嶽展望台(しょうじょうけんてんぼうだい)からは鎌倉を一望できる。この時期、晴れていると雪をまとった富士山も見ることができ、その絶景には誰もが思わず見入ってしまうだろう。