■「白銀の回廊」 冬に咲く幻想的な花「霧氷」
冬の赤城山の絶景で外すことができないのが、赤城山の主峰、「黒檜山(くろびやま)」と「駒ヶ岳(こまがたけ・標高1,685m)」の稜線上に広がる「霧氷(むひょう)」の世界だ。
霧氷は空気中の水蒸気が、樹木の枝に付着して凍りつく現象。まるで木々が白く輝く花を咲かせたかのような幻想的な姿へと変わり、この自然の造形美に魅了された登山者が毎年たくさん訪れる。
特に、黒檜山から駒ヶ岳へと続く稜線は、雪に覆われた登山道に霧氷をまとった木々が連なり“白銀の回廊”となる。登山道は黒檜山と駒ヶ岳それぞれに登山口があるが、駒ヶ岳登山口から登った方が早く稜線上に出て景色が楽しめるため、筆者はあかぎ広場から駒ヶ岳へ登り、黒檜山を目指す周回コースで登ることにした。
この周回コースは、駐車場から片道1時間程度で稜線に出られるため、比較的短時間でハイライトに到達できるのが魅力だ。気温が上がると溶けてなくなってしまうことも多いため、少しでも早く登れるのは重要。また、冷え込みの強い早朝を狙って登るのも絶景に出会うためには大事なポイントとなる。
筆者が訪れたこの日も、午後には霧氷は溶けてしまい、まるで魔法が解けたかのように枯れ木へと戻ってしまった。
■この冬、あなただけの「白銀の絶景」を探しに行こう!
冬ならではの絶景が見られる人気スポットは数多くあるが、「氷瀑」「アイスバブル」「霧氷」といった3つの異なる絶景が楽しめるのが冬の赤城山最大の魅力だ。気象条件にもよるため必ず見られるとは限らないが、それゆえ実際に見られたときの感動は大きいはずだ。
日々姿を変えていく"白銀の絶景”を探しに、赤城山へ足を運んでみてはいかがだろうか。
なお、今回紹介したコースは短時間で行けるコースもあるが、山の天気は変わりやすいので必ず防寒着や軽アイゼン等の滑り止めなど、天気やコース状態の変化に対応できる装備を整えて出かけてほしい。
赤城山へのアクセスは車の場合は関越自動車道・赤城ICから約40分、前橋ICから約60分、北関東自動車道伊勢崎ICから約60分だ。小沼の小沼駐車場の他、大沼エリアにはあかぎ広場駐車場やおのこ駐車場など複数の駐車場があり、十分な駐車スペースが設けられている。
赤城山へのアクセス道路である県道4号線は除雪もしっかり行われているため、道路状況も比較的安心だ。ただし、スリップして動けなくなっている車を見ることも多い。必ず冬用タイヤを装着し、チェーン等の滑り止めも準備して行くようにしよう。
公共交通機関は、土日祝日はJR前橋駅から「赤城山ビジターセンター行き」の直通バスがあり、約60分。雪道の運転に不慣れな人はバスを利用すると安心だ。
※バスに関する詳細は関越交通株式会社ホームページを参照ください。
https://kan-etsu.net/pages/24/
●【MAP】小滝
【小沼駐車場~小滝往復コース】所要時間
小沼駐車場(0:00)→ 小滝(0:40)→ 小滝駐車場(1:50)
歩行距離:約4.2km
累積標高差:登り 205m、下り 205m
合計所要時間:1時間50分
●【MAP】小沼展望地
【小沼駐車場~小沼往復コース】所要時間
小沼駐車場(0:00)→ 小沼(0:05)→ 小沼駐車場(0:10)
歩行距離:約0.3km
累積標高差:登り 15m、下り 15m
合計所要時間:10分
●【MAP】赤城山
【あかぎ広場~駒ヶ岳・赤城山(黒檜山)周回コース】所要時間
あかぎ広場(0:00)→ 駒ヶ岳(1:10)→ 花見ヶ原分岐(2:10)→ 黒檜山(2:20)→ 猫岩(3:10)→ 黒檜山登山口(3:30)→ あかぎ広場(3:55)
歩行距離:約4.8km
累積標高差:登り 566m、下り 566m
合計所要時間:3時間55分