■デッキから大屋根リングが! 裏から見る万博も素敵
お腹が膨れたので、デッキに出て潮風を浴びる。といっても外は真っ暗なのであまり景色は見えず、10分ほど週末の大阪の輝きを眺めてそろそろ風呂にでも入るか、と思った所、視界の左に大きなリングが見えた。「え、これもしかして大屋根リング!?」

万博には1回だけ行ったが、パビリオンに夢中で大屋根リングの大きさを特に感じることはなく終えてしまったので、こんなに大きいことに驚いた。
■船でこのクオリティを味わえるなんて! 大浴場、最高
体が潮風でベタベタになってしまったので、サイトを見た時から気になっていたお風呂へ。

まるで街中の銭湯かと思ってしまうほど立派な大浴場。浴槽は2つで、ジャグジータイプと、横から泡が吹き出すタイプがあった。温度はやや熱めなのでしっかりと温まる。
■揺れはあまり気にならず、夜は熟睡!
お風呂から上がって少しラウンジでゆっくりした後は、少し早いが11時くらいに就寝した。シングル部屋は窓がないため、電気を消すと室内は真っ暗に。気になる揺れだが、枕越しに少しゴウンゴウンと音が聞こえる程度で、個人的に体の揺れは全くなかった。航海速力は約20ノット(時速37km)なので、速いロードバイク〜車の低速走行くらいの速さだ。
船酔いもなく、気がついたら寝落ちていて、朝は船内放送で目覚めた。
■朝から時間に余裕を持って石鎚山を登れる
6時に東予港に着いて、バスを乗り継いで(途中で1時間程度待ち時間あり)、石鎚山を登り始めたのが9時前ごろ。12時過ぎに頂上に着いて、16時前に下山できた。下山後は麓の温泉に入り、伊予西条駅の居酒屋で疲れを労い、20時半ごろにタクシーで東予港へ向かった。
ルートはロープウェイ利用の成就社(じょうじゅしゃ)コース。往復7時間の山行は、ほぼ計画通りではあったが、ひたすら階段を上っていたので最後は足が棒になってしまった。
石鎚山は頂上の山小屋で一泊もできるのだが、宿泊を伴う登山をしたことのない筆者のような登山初心者にはハードルが高く、かといってメジャーな土小屋ルートは途中まで車で登る必要があるため、必然的に行き帰りの交通手段が車になるため厳しい(筆者は疲れた状態で帰りの車を運転できる自信がなかった)。
今回選んだ成就社コースは、バスの時間を気にする必要はあるが比較的時間に余裕を持った中で登山が楽しめた。このルートを選んでよかったと感じた。
ちなみに、往復でオレンジフェリーを利用する際は船に不要な荷物を預けて置くこともできる。船で使ったサンダルや寝間着などを置いて、身軽にして登山できるのも船旅の嬉しいポイント。

■日曜日の朝に着くお得感。まだ丸一日休みの幸せ
帰りも行きと同じ船なのだが、疲れすぎてすぐ寝てしまったため、あまり記憶がない。起きたら大阪だった。
大阪南港へは朝6時につくが、8時くらいまでは船でゆっくりできる。しっかりと二度寝を決め込み、船を後に。オレンジフェリーさん、お世話になりました。

何と言ってもうれしいのが、まだ日曜日の朝ということ。今回の船旅は金曜日の夜から日曜日の朝までをギュッと濃縮しているので、まだ丸1日も休日が残っている! 最高だ!
週に5日働いて、休みが2日しかないなんて、社会人の休日は短すぎる。
下船後は、普段行けない大阪駅のモーニングと洒落込んで、昼前には自宅に到着した。
■いいぞ、船旅! また行きたいな
今回初めて船旅をしてみて、一番よかったのは「移動そのものがとても楽しかった点」。普段は「山に登る」「宿に泊まる」といった大きな目的があって、移動はそのための手段のように感じる。
しかし、オレンジフェリーでは船内でのワクワク体験が大きな魅力となり、移動そのものを旅の一部として楽しむことができた。
とっても楽しかった。移動が楽、心置きなくお酒も飲める。遠出をするときは船を移動手段の選択肢の一つに加えよう。皆さんも船旅、いかがだろうか?
オレンジフェリー概要
【往路】
出港時刻:22:00
下船時刻:6:00
乗船場所:大阪南港 〒559-0032 大阪府大阪市住之江区南港南2丁目2-24
下船場所:東予港 〒799-1362 愛媛県西条市今在家1500番地2
【復路】
出港時刻:22:00
下船時刻:6:00
乗船場所:東予港 〒799-1362 愛媛県西条市今在家1500番地2
下船場所:大阪南港 〒559-0032 大阪府大阪市住之江区南港南2丁目2-24
【料金】
料金:8,750円〜/泊・片道(シングルルーム)
※季節/部屋により料金の変動あり
ホームページURL https://www.orange-ferry.co.jp/ishizuchi.html
※営業日時はホームページよりご確認ください
※この記事の情報は2025年10月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。