◼️手術前だというのに忙しい。決断の連続!

結局、私は翌日に手術することに決めた。決めてしまったら、あとはやれることをやるしかない。そこからは早かった。
まずはスタッフの高橋くんに連絡。「なんとか、お願いします……」、とひっそりとしたトーンの私に、「やるしかないか」と高橋くん。なんて、頼れるんだ。
続いて、役場へ状況報告と今後の相談。じつのところ、(もう皆さん周知の通りだと思いますが)光小屋の運営は、高橋くんがいなければ成り立ちません。それを知っている役場の皆さんは、私が小屋に入れないことを伝えると、「小宮山さんいなくても、高橋さんがいるなら大丈夫だよね?」という反応だった。
荷上げのお世話になっているアカギヘリさんには、日程の延期と再調整のお願い。予定では170kgのお肉を頼む予定だった桑原精肉店には、お肉の発注ストップの打診と荷上げ日程の延期を伝える。桑原さんは「え? 街で怪我したの? 街が似合わないからな〜、ガハハ」だって。急なお肉のキャンセルになってしまったにも関わらず、電話口で心配してくれて励ましてくれた。
お米をお願いしている、飯島町の田切農産にも連絡。変わらない温かい元気な反応に救われる。
そして、ヘリ荷上げのサポートにくる都合をつけてくれていた皆さんにも延期の連絡。皆忙しい中、テカリのために時間を割いてくれていた。本当に申し訳なく思う。
◼️毎年なにかしらトラブルが発生。もう、お腹いっぱいです

連絡が遅くなってしまったけど、そこまで決めてから母に連絡を入れた。怪我をしたこと、明日から入院することを伝える。急な娘からの報告に「ええ〜!」とびっくりする母。母のことだ、手術まで日があれば、「オカン、行こうか?」と言ってくれるだろうから、事後報告にした。私は幾つになっても親に心配をかけ続けているなあ。
光岳は今までコロナでの休業から始まり、林道の崩落による通行止めやポンプが壊れて水が上げられないトラブルもあったりと、毎年なにかしらトラブルが起きる。そして、今年は私のアキレス腱。もうお腹いっぱいだよ。
「あーあ、今年もやっちゃったな……」と天井を見ながら、手術室に運ばれた私なのでした。