北アルプスの麓に広がる白馬エリアは、「ハクババレー」とも称される山岳観光エリア。冬季はスキー場が営業するウィンターアクティビティの聖地だが、雪のない時期は広いゲレンデを活用してさまざまなレジャーを楽しめる。スキー場以外でも、山間部や山麓、湖などの豊かな自然を生かしたロケーションで多種多様なアクティビティ体験が可能だ。

【白馬で見られる絶景スポット】

■白馬三山が鏡写しになる「八方池」

奥に見える山が、右から白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳。八方池の水面にこの白馬三山が逆さに映りこむ

 八方池があるのは、白馬八方尾根スキー場から唐松岳へと続く尾根の途中。窪地に雪解け水や雨水が溜まってできた天然池で、白馬三山をはじめとする北アルプスを一望できる展望地だ。水面に山が鏡写しになる光景は息を呑むほど美しい。登山口までゴンドラとリフト2本を乗り継いで行くことができる。

登山口まではゴンドラ+リフトの利用が便利
登山道は2ルートあるので登りと下りで違う景色を楽しめる
登山口から八方池の往復時間は2時間30分ほど

白馬八方尾根
電話 0261-72-3280
HP https://www.happo-one.jp/

■標高1,900mの湿原をめぐる「栂池自然園」

晴れた日には白馬三山の絶景が広がる

 栂池高原ゴンドラリフト(20分)と、ロープウェイを乗り継いで標高1,900mに広がる中部山岳国立公園「栂池自然園」まで楽々とアクセスできる。日本有数の高層湿原が広がる園内は、1周約5.5㎞の散策コースが整備されている。秋は草紅葉の木道歩きが楽しめ、紅葉した木々が湿原を取り囲む。晴れた日には白馬三山の眺望も。

自然園はコースの大半が木道なので歩きやすい
豊富な秋の高山植物をあちこちで見ることができる

国内有数の高層湿原は高山植物の宝庫

栂池ビジターセンター
電話 070-4091-5204
HP https://sizenen.otarimura.com/visitorcenter/

■めずらしい植物がいっぱい!「白馬五竜高山植物園」

ゴンドラ山頂に広がる植物園をさらにリフトで空中散歩

 標高1,515mに位置する「白馬五竜高山植物園」では6月中旬頃から10月まで多種多様な高山植物を楽しめる。盛夏は大ぶりな花が目立つが、秋はオヤマリンドウやマツムシソウ、ノコンギクといった素朴な花が咲きはじめる。ブナやカエデ、ナナカマドなどの紅葉とともに、たくさんの花を楽しめるのが植物園ならではの魅力だ。

最上部から眺める白馬村の眺望も見事だ
素朴な花が咲く木道を歩く
季節毎の花が咲き、薄紫のマツムシソウは秋の代表格

白馬五竜植物園
電話 0261-75-2101
HP https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/

■四季折々の白馬三山を愛でる「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」

テラスで景色を満喫し記念撮影

 「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」は白馬岩岳マウンテンリゾートのゴンドラ山頂エリアに設置されている絶景テラス。白馬三山を目の前に見ることができる白馬随一のビューポイントだ。山が冠雪する頃は、山頂の雪の白、山腹の鮮やかな紅葉、山麓の樹林の緑による三段紅葉を見ることができる。カフェも併設されているのでゆっくり過ごせる。

山麓からゴンドラ1本で山頂にアクセス
 
テラスへと続く森の小道は、秋になると紅葉に包まれる
テラスからせり出したデッキで順番に撮影ができる

白馬岩岳マウンテンリゾート
電話 0261-72-2474 
HP https://iwatake-mountain-resort.com/green