●街歩きで使用してみた

日傘を併用し、WindCoreを着用して街歩きをしてみた

 街歩きの際に日傘を併用し、WindCoreを使ってみた。風で服が膨らむのではと心配したが、さほど気にならず、動くのに邪魔になることもなかった。また、ウェアを手に持ったときにはバッテリーの重みを感じたが、着てみると思ったよりも重さは気にならなかった。

インナーに「クールシールドネクスト半袖クルーネック」を着用

 ジャンパーには従来品に比べて太陽光を反射する遮熱性が向上し、接触冷感加工が追加されているようだが、吸汗速乾加工のインナーを着ているためか、効果は正直よくわからなかった。また表面が撥水加工のため、多少の雨であれば水を弾いてくれそう。バッテリーは防水仕様ではないので注意が必要だ。

背中のポケットに保冷剤を入れられる

 1時間ほど歩くと、アスファルトからの照り返しもあってかなり暑い。普段は全身汗だくになるところ、体に風が入ってくるおかげで汗のかき方は半減していた。背中にメッシュポケットがあり、保冷剤を入れられるのもよい。背中が直接ひんやりして、気持ちいい。

●野外滞在で使用してみた

野外でWindCoreを着て過ごす

 野外では、日陰と直射日光の下でそれぞれWindCoreを着用して、1時間ずつ行動してみた。

 木陰は涼しく快適。汗はかくが、さほど不快感はなく何時間でも過ごせそうだ。直射日光の下はWindCoreを着ていてもかなりしんどい。しかし、暑さによる体への負担は、着ていないときと比べて少なかった。

 バッテリーは付属ケーブルが短いため、必然的にウェアの内ポケットに入れることになる。唯一のデメリットは、電源・風量ボタンがバッテリーにしかなく、毎回ジャンパーのファスナーを開けて操作しなければならず面倒な点。ウェアの外側で操作ができると便利だと感じた。

●低山ハイキングに使用してみた

WindCoreを着たままバックパックを背負ってみた

 続いて標高約200m、道が整備されハイキング感覚で歩ける山でWindCoreを着てみた。

 登山やハイキングの際、バックパックがきちんと背負えるか、バックパックがファンに被らないか心配だったが、バックパックの紐がファンに少し被る程度で、全く問題なく使えた。

バックパックがファン部分に被らず使用できた

 天候は晴れ。周りは木々に覆われて直射日光が当たることはない。背中部分は風が入らず汗をかきやすいが、不快な感じはしなかった。それでも登りはキツく、汗が噴き出す。山頂に着く頃には全身が汗でベタベタになっていた。しかし、WindCoreなしの場合と比べて疲労感は軽減されていた。

WindCoreを着ていても登りはしんどい

 下りは汗をあまりかかず、サクサクと下山でき、往復で1時間15分ほど歩いた。インナーは汗が乾きやすく快適だったが、アンダーウェアは直接風が届かないためか、いつまでも汗が乾かず気持ち悪かった。下山後、冷房の効いた飲食店に入ると汗で体が冷えてしまったほどだ。男性はインナーを一枚で着られるのでよいが、女性はアンダーウェアを工夫する必要がありそうだ。 

■アウトドアや街歩きの新常識「WindCore」

 今回は、ワークマンのファン対応ウェアWindCoreシリーズをレビューした。ファン対応ウェアを使うと、暑さによる体への負担感がかなり軽減されることがわかった。

 この夏すでに、筆者のWindCoreはアウトドアや街歩きで大活躍している。空調ウェアを日常使いするのが新常識となるかもしれない。気になった人は、ぜひ試してみてほしい。

 

※この記事の情報は2025年8月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。