■賑わう湯の丸高原、地蔵峠へ

貴重な高山植物の宝庫「池の平湿原」への入り口。東篭ノ登山への登山口でもあります

 インフォメーションセンターがある池の平湿原への入り口へと着きました。標高は2,061mです。ここでグラベルロードは終わり、続く地蔵峠へは舗装路となります。引き返してもよかったのですが、少々欲が出て「湯の丸スキー場」をジグザグと刻む車道を下っていきました。

 休日ということもあってか、湯の丸山方面への登山者や高地トレーニングに励む若きアスリート、ドライブがてらに訪れた観光客など、予想以上の賑わいに少々気後れしてしまいます。ソフトクリームの看板に釣られて峠の店へと向かいましたが、店先で財布を忘れてきているのに気づきました。無念……。

地蔵峠にある湯の丸高原ビジターセンター
颯爽と下ってきたばかりの車道を登り返します。日が翳ってきてくれたおかげで、涼しくてよかった

 さて、下ってきたばかりの道をそそくさと引き返します。ほどよく乳酸が溜まってきた頃、湯の丸湿原入り口へ到着。ここからは、ふたたび天空のグラベルロードを満喫できます! 往路より通行量が増えており、車やオートバイ、歩行者(登山者)も頻繁に見かけました。自転車はMTBもいますが、ロードバイクで走っている人も多く、細いタイヤでも器用に走っていく姿を見て少々憧れてしまいます。アプローチのヒルクライムももっと快適になるのだろうな……。

 尾根を覆い隠すようにガスが上がってきました。気温は19℃。止まっていても涼しいを通り越して、もはや肌寒さすら感じます。高峰高原ビジターセンターでトイレを済ませ、名残惜しいですが麓までのダウンヒルの始まりです。

チェリーパークラインをのんびりと下っていきます。だいぶ下ってから振り返ると、ふたたび青空が広がっていました

 チェリーパークラインのワインディングを下っていると、先ほどまでガスのなかだった視界が開けてきています。振り返るとふたたび青い空が広がっていました。これも山の天気“あるある”です。急勾配の山坂道に集中して麓へと下りていきました。

 距離こそ短いものの、その分いろんなルートアレンジができる天空のグラベルロード。避暑がてら、爽快なライディングを楽しめます。