■標高差約1,000mのヒルクライム! 車坂峠へ

浅間山の裾野をいくチェリーパークライン。途中までは森のなかです

 まず目指すは高峰高原ビジターセンターがある車坂峠です。ここは浅間山を望む黒斑山などの外輪山への登山口として人気の場所でもあります。

 冬は高峰マウンテンパークのスキー場へのアクセスともなるチェリーパークライン。曲がりくねる山坂道をひたすらペダルを漕いで登っていきます。麓の広域農道「浅間サンライン」からだと標高差1,000mほどのヒルクライムです。途中までは森のなかを縫うように道が走っており、日陰が多いのがせめてもの救いでしょうか。

 朝9時頃、上信越高原国立公園の看板を横目にしたときの気温は23℃。次から次へと車に抜かれていきますが、意外と涼しいので順調に高度を上げていきます。

ちょうど眺めがいい場所は路肩が広くとってあり、絶景を楽しめます!

 徐々に視界が開けて高度感を増すワインディングロード、八ヶ岳が雄大な裾野を広げている景色は雄大です。遠く富士山まで顔を覗かせていました。

高峰高原ビジターセンター。展示室以外にもテラス付きのカフェもあります

■お待ちかね! 天空のグラベルロードへ

高峰マウンテンパークを横切るグラベルロード。水ノ塔山、東篭ノ登山が正面に見えます

 車坂峠へ到着したら高峰高原ビジターセンターでひと休み。ここは標高1,973m! いよいよ天空のグラベルロードが始まります。スキー場の中腹を横切るように走り出し、颯爽と風を切っていると肌寒いくらいです。ジリジリと照りつける夏の日差しは暑いですが、乾いた風にはどこか秋めいた気配すら感じるのは気が早いでしょうか。

 高峰温泉の奥にあるゲートを抜けると、崩れた山肌が鮮やかな緑とコントラストを見せ、グラベルロードと相まって荒涼とした雰囲気を醸し出していました。しっかりと踏まれた道はきつい登りもなく平坦といってもいいほどで、気負うことなく快適に走行できます。左手に八ヶ岳方面の景色を眺めつつ、あまりの爽快さにずっとペダルを漕ぎ続けたいような気がしました。

群馬県境となる稜線の南側のグラベルロード。ガードレールは、場所によってあったりなかったりです

 ときおりすれ違う車に気を遣いつつも、細かな砂利を弾いたり、弾かれたりしつつの走行感覚と視界の隅で流れる夏の景色に気分も爽快です!