登山やソロキャンプでの炊飯・料理に欠かせないバーナー。アウトドア用につくられた、火口が一口のシングルバーナーは風に強い設計がされており、コンパクトに収納できて持ち運びしやすいのが特徴です。

 本記事では、シングルバーナーを購入する際の選び方のポイントや注意点、使い勝手や性能に優れたおすすめモデルを厳選して20点紹介します。登山やソロキャンプの調理が楽しくなる、お気に入りの一台を見つける参考にしてください。

■シングルバーナーとは?

シングルバーナー

 シングルバーナーとは、火口であるバーナーヘッドが一つだけの携帯型コンロのこと。家庭用のカセットコンロと違ってアウトドア用につくられたものは、屋外での使用を想定し、風の影響を受けにくく、持ち運びしやすいモデルがほとんどです。

 特に登山用のものはコンパクトに収納できて軽量なため、ソロキャンプやツーリングなどの荷物を少なくしたいユーザーにも人気です。ガスが充填されたカートリッジと、バーナー本体を接続して使います。 

■シングルバーナーの特徴・メリット

シングルバーナー

 ここでは、シングルバーナーの特徴のなかでも、特に優れたポイントを3つ解説します。アウトドア調理でメリットを発揮するシングルバーナーの魅力をみていきましょう。

●持ち運びに便利な軽量・コンパクト設計

 シングルバーナーは、登山やソロキャンプに適した軽量かつコンパクトな設計が特徴です。折りたたんでコンパクトになるタイプが多く、同じメーカーであればクッカーの中にぴったり納まるように設計されているモデルもあります。登山やツーリングなど、荷物の量を抑えたい時に助かります。

●屋外でも風や寒さの影響を受けづらく快適に調理ができる

 アウトドア用につくられたシングルバーナーは、風の影響を受けづらいように設計されているものが多いのが特徴です。屋内と違って無風という状況が少ないアウトドアでは、炎が風にあおられると快適な調理ができないばかりでなく、燃料を余分に消費することにつながります。安定した火力を得るためには風を防ぐ対策が必要となるのです。

 また、寒さや残量の低下など、これまで出力が落ちやすいとされてきた場面でも火力が安定しやすいよう、送り込むガスの圧力を調整する機構を備えたモデルもあります。

●簡略化されたセッティング

 シングルバーナーは、バーナー本体と、燃料となるカートリッジを接続することで、点火が可能になります。ガスを使用するタイプはきちんと接続するだけで使えます。

■シングルバーナーの選び方【購入のヒント】

シングルバーナー

 ここからは、シングルバーナーの選び方について、「形状・燃料・最大出力・点火方式・五徳・風防・サイズと重量」の7つのポイントに分けて解説します。ぜひ、購入の参考にしてください。

●一体型と分離型のどちらを選ぶ?

 シングルバーナーには、「一体型」と「分離型」という2つのタイプがあります。それぞれに特徴があり、使用シーンや携帯性のニーズに応じて選ぶことが大切です。ここでは、一体型・分離型それぞれのメリットや使い勝手を詳しく見ていきましょう。

手軽さと携帯性が魅力の「一体型」

 一体型は、カートリッジに直接バーナー本体を取り付けるシンプルな構造です。分離型に比べて軽量なものが多く、コンパクト性に優れます。

 使用する燃料がガスの場合は、後述するOD缶とCB缶の2つのタイプのカートリッジがあります。

「分離型」は抜群の安定性が魅力

 分離型は、バーナー本体とカートリッジがホースでつながっているタイプを指します。バーナーヘッドが独立しているので、一体型に比べて重くなりがちです。重心が低くなることで調理時の安定性がアップするのが特徴で、五徳の大きさにもよりますが、大きめの鍋やフライパンを使った調理に対応できるモデルもあります。

●燃料の種類はOD缶・CB缶

 ここからは、シングルバーナーで使用する燃料の種類について解説します。OD缶やCB缶といったガスが充填されたカートリッジにはOD缶とCB缶があります。それぞれの違いを把握し、シングルバーナーを安全かつ快適に使用しましょう。

OD缶は登山での携行に最適 バーナー本体もアウトドア仕様

 OD缶は、アウトドア用に設計されたコンパクトなガスカートリッジで、一体型でも分離型でも、底面が大きいため設置が安定します。OD缶を使用するバーナー本体も、アウトドアに必要な性能を備えています。

 標高の高い山や冬のキャンプなど気温の低い場所では、気化温度が低いプロパンが配合された、寒冷地用のカートリッジを選びましょう。外気温10℃前後が使い分けの目安です。サイズは大きいものから500、250、110の展開が一般的です。主にアウトドア専門店で購入できます。

CB缶はコスパに優れる 手軽さを重視するユーザーに最適

 CB缶は、家庭用カセットコンロでもおなじみのガスカートリッジのこと。手に入りやすく価格も安いのが大きな魅力です。コンビニやスーパーなどでも購入できるため、緊急時の補充にも便利。低温環境では火力が安定しにくいとされていますが、寒冷地用のガスが配合されたタイプもあります。

 汎用性の高さで気軽に使えると思いがちですが、バーナー本体とガスカートリッジは同じメーカーで揃えることが推奨されています。OD缶も同様です。

●最大出力の数値が高いほど火力がアップ

 最大出力は「kW」や「kcal/h」で表示され、数値が大きいほど火力が強くなります。火力が強いほど短時間でお湯を沸かしたり調理ができ、効率的に作業が進むのがメリットです。特に3.0kW以上の出力があれば、大人数分の調理や複雑な料理にも対応しやすくなります。

 一方で、火力が強いほど燃料の消費量も増えるため、携行する燃料の量や使用時間を考慮して選ぶことが重要です。登山やソロキャンプでの使用目的に合わせて、最適な最大出力のシングルバーナーを選びましょう。

●点火方式は主にスイッチ式だが手動もあり

 シングルバーナーの点火は、バーナー本体に点火スイッチが付けられたものがほとんどですが、着火アイテムを別で用意するモデルも存在します。点火スイッチ付きは、つまみやスイッチを押すだけで火がつくため初心者でも簡単に操作でき、手軽さが魅力です。ただし、故障時に備えてマッチやライターを持ち歩くことが推奨されます。

 一方、手動で火をつけるタイプは、マッチやライターを使って直接火をつける方法です。それぞれの特徴を理解して、自分の使いやすい点火方式を選びましょう。

●五徳は折りたたみ式で携帯に便利なモデルを選ぼう

 シングルバーナーに使われる五徳は、多くのモデルで収納の際に折りたためる設計になっています。折りたたみ式は持ち運びや収納の際に場所を取らず、アウトドアでの携帯性に優れているのが特徴です。また、先を広げてより大きな鍋やプライパンに対応できるタイプもあります。使用するクッカーによっては、チェックすべきポイントになるでしょう。

●風よけ対策として風防を用意する

 風防とは、アウトドアでのバーナー使用において、風で火が消えないようにするアイテムのことです。山の上やキャンプ場では風がないという状況の方が珍しいぐらいです。

 バーナーヘッドの仕様や、五徳が兼ねているものなど、さまざまに風対策の設計が採られたモデルがありますが、風防として売られている別売りの風よけを用意するのも有効です。

 安定した火力が得られないと調理ができないばかりか、不完全燃焼や必要以上の燃料消費につながります。風に強い設計になっているか、また消えないように工夫することは重要です。

●携帯性を左右する「サイズ・重量」は必ず確認しよう

 シングルバーナーを選ぶ際は、サイズと重量をしっかりチェックすることが重要です。特にバイクや自転車、徒歩での移動では、荷物の軽さとコンパクトさが快適さに直結します。小型で軽量なモデルなら持ち運びが楽になり、長時間の移動でも負担が少なくなります。一方、車での移動がメインなら、多少重くても安 定感や耐久性を重視したり、収納ケース付きかどうかでバーナーを選ぶのも良いでしょう。

 収納時のサイズ感も忘れずに確認しておくことがポイントです。

●寒さに強い設計がされたモデルを選ぶ

 気温が低い場所や残量が減ってくるとガスカートリッジ内の圧力が下がり、安定した火力が得られません。暖かい場所であっても連続して使っていると同じことが起こる場合があります。対策としてバーナーヘッドにレギュレーターと呼ばれる機構を備えたモデルが存在します。外気温や内圧の状況に応じて送り込むガスの量が調節されるように設計されていて、一定の火力が得られるのが特徴です。

 寒冷地用のガスが配合されたカートリッジを使うことと合わせて検討しましょう。

■シングルバーナーの定番・人気のメーカー・ブランド

シングルバーナー

 ここでは、人気の高いシングルバーナーメーカーやブランドを厳選して紹介します。いずれも信頼性の高いメーカーばかりです。初心者からベテランまで、安心して使える定番の選択肢を知っておきましょう。

●SOTO

 SOTOは1978年に設立された新富士バーナー株式会社が展開する国産アウトドアブランドです。「炎で暮らしを再発明する」を企業理念に、アウトドア用のランタンやバーナー、着火器具などの製造を手掛けています。すべての製品は愛知県豊川市の本社工場で生産されており、高品質と信頼性を誇ります。

 シングルバーナーの代表モデル「レギュレーターストーブ」や「アミカス」は、火力の安定性や耐風性能が高く、初心者から熟練者まで幅広いユーザーに支持されています。使いやすさと耐久性を兼ね備えた一台です。

●PRIMUS

 PRIMUSは、1892年に創業したスウェーデン発の老舗燃焼器具メーカーで、世界で初めて量産型のLPGガスコンロを製品化したブランドとして知られています。130年以上の歴史を持ち、登山家やキャンパーから高い信頼を集めています。

 代表的なシングルバーナーには「フェムトストーブ」や「ウルトラ・スパイダーストーブ」などがあり、どちらも軽量でコンパクトな設計が魅力です。特に登山やソロキャンプなど、荷物を最小限に抑えたい場面で活躍するモデルとして人気を誇っています。

●EPI

 EPIは1961年にイギリス・ストックポートで誕生したガス器具ブランドで、レジャー用のガスストーブやランタンの開発を通じてアウトドアシーンに貢献してきました。特に1975年に登場した軽量・コンパクトな「バックパッカーストーブ」は、多くの登山家から高い評価を受け、ベストセラーとなりました。

 1994年以降、日本国内の製造に切り替え、MADE IN JAPANを誇る安全性の高い商品をつくっています。主なシングルバーナー製品には、「REVO-3700 STOVE」や「NEO STOVE」など、燃焼効率・耐風性・携帯性のバランスに優れたラインナップが魅力です。

●MSR

 MSRは、1969年にアメリカ・シアトルで生まれたアウトドアブランドです。「より良い、より安全な、より信頼性の高いギアが、より大きな冒険を解き放つ鍵になる」という理念のもと、過酷な環境下でも使用できる高機能なアウトドアギアを開発し続けています。

 シングルバーナーの代表格「ポケットロケット」は、軽量かつコンパクトでエントリーモデルとしても人気。また、「ウィンドバーナーパーソナルストーブシステム」は、風に強く、燃焼効率の高い設計で、寒冷地や高地でも安定した調理が可能です。

●JETBOIL

 JETBOILは、アメリカで2001年に誕生したアウトドアブランドで、創業者2人が「もっと軽くて効率的な調理器具を」との思いから開発を始めました。「小さな火力に、最大限の仕事をさせる」を目指し、クッカー一体型の革新的なバーナーシステムを開発し、2004年に北米で販売を開始しました。

 最大の特徴は、バーナーとクッカーを一体にすることで燃焼効率の高い構造を実現し、わずか数分でお湯を沸かすことが可能。燃料消費も少なく、寒冷地や風の強い環境下でも安定したパフォーマンスを発揮します。

■シングルバーナーおすすめ20選

シングルバーナー

 ここからは、登山やソロキャンプにおすすめのシングルバーナー20選を紹介します。商品スペックを比較しながら、自身のスタイルに合った一台を見つけてみてください。

※商品はAmazon・楽天の販売状況および編集部独自の基準をもとに選定しています。

●シングルバーナーおすすめ1. JETBOIL スタッシュ

 JETBOIL スタッシュは、高い熱効率を維持しつつ、バーナーとクッカーで約200gの軽量化を実現した一体型バーナーです。クッカーの容量は0.8Lと実用的で、お湯をスピーディーに沸かすことができます。すべてのパーツは分解してクッカー内に収納できるため、荷物を極力減らしたいソロ登山や軽量志向のキャンパーに最適なモデルです。

メーカー JETBOIL
製品名 スタッシュ
形状 一体型
サイズ ∅13cm×高さ11.2cm(収納時)
重量 約200g(バーナー:約60g/クッカー:約140g/付属スタビライザー除く)
燃料 OD缶(JETBOIL純正「ジェットパワー缶」を推奨)
最大出力 1,134kcal/h
点火スイッチ なし
五徳 折りたたみ式・3本
風防 非搭載
価格(税込) 20,350円
公式サイト JETBOIL公式サイト

●シングルバーナーおすすめ2. SOTO レギュレーターストーブ ST-310

 気温が低い環境でも安定した火力を維持できる「マイクロレギュレーター」機構を搭載した高性能シングルバーナーです。寒冷地や冬キャンプでも火力が落ちにくく、連続した調理もスムーズに行えます。折りたたみ式の五徳は、広げると低重心で安定感があり、重めの鍋やフライパンにも対応可能。ソロからグループキャンプまで幅広いシーンで活躍する、信頼性の高いロングセラーモデルです。

メーカー SOTO
製品名 レギュレーターストーブ ST-310
形状 一体型
サイズ 幅166×奥行142×高さ110mm(使用時・本体のみ)
幅140×奥行 70×高さ110mm(収納時)
重量 330g(本体のみ)
燃料 CB缶(SOTO製品専用容器 ST-711、ST-712、ST-760、ST-700)
最大出力 2.9kW(2,500kcal/h)
点火スイッチ あり
五徳 折りたたみ式・ステンレス製・4本
風防 非搭載
価格(税込) 7,480円
公式サイト SOTO公式サイト

●シングルバーナーおすすめ3. MSR ウィンドバーナーパーソナルストーブシステム

 専用ポッドの下部がバーナーを覆う特殊な構造により、風に強く、火力のロスを防いでくれます。クッカー底部に搭載された「ヒートエクスチェンジャー」の効果で効率よく、素早くお湯を沸かせるのも特徴。1Lの容量があるクッカーは調理にも適しており、登山や悪天候時のキャンプでも信頼できるアイテムです。携帯性と実用性を兼ね備えた、上級者にも人気のモデルです。

メーカー MSR
製品名 ウィンドバーナーパーソナルストーブシステム
形状 一体型
サイズ 11.5×10.7×18.1cm
重量 465g(ガスカートリッジを除く)
燃料 イソプロ燃料
最大出力 1765kcal/h
点火スイッチ なし
五徳 なし
風防 不要
価格(税込) 31,900円
公式サイト MSR公式サイト

●シングルバーナーおすすめ4. JETBOIL ミニモ

 従来のクッカーと比べ、直径広め・高さ低めのクッカー形状で、調理中の安定性が高く、使い勝手に優れたモデルです。調理中に中身を混ぜてもカトラリーが側面に当たりにくく、快適に調理が可能。「サーモレギュレートテクノロジー™」により、寒冷地でも火力を安定して維持できるため、冬場のキャンプにも対応します。調理も食事もしやすい設計で、食事のクオリティにこだわる方にもぴったりのバーナーです。

メーカー JETBOIL
製品名 ミニモ
形状 一体型
サイズ φ12.7cm×高さ15.2cm(収納時)
重量 約415g(付属スタビライザー27g、五徳35g除く)
燃料 OD缶(JETBOIL純正「ジェットパワー缶」を推奨)
最大出力 1,404kcal/h
点火スイッチ あり
五徳 なし(クッカーと一体運用) ※付属の五徳は折りたたみ式・4本
風防 非搭載(ある程度の防風性あり)
価格(税込) 25,300円
公式サイト JETBOIL公式サイト

●シングルバーナーおすすめ5. MSR ポケットロケット2

 わずか73gという驚きの軽さを誇る超軽量シングルバーナーです。バーナーヘッドには耐風性のあるY字型ウィンドクリップを搭載し、火力の安定性を高めています。コンパクトながら、1Lの水をおよそ3.5分で沸かせる実力派。未使用時は専用ケースに収納でき、ポケットにも収まるほどコンパクト。登山やソロキャンプなど、荷物を極限まで減らしたいシーンにぴったりのモデルです。

メーカー MSR
製品名 ポケットロケット2
形状 一体型
サイズ Φ12(五徳直径)×9cm(高さ)※ガスカートリッジを除く
重量 73g(ケース、ガスカートリッジを除く)
燃料 OD缶(イソプロ燃料)
最大出力 2143kcal/h
点火スイッチ なし
五徳 折りたたみ式・3本
風防 非搭載
価格(税込) 9,020円
公式サイト MSR公式サイト

●シングルバーナーおすすめ6. snow peak ギガパワーストーブ 地

 snow peak初の燃焼器具として1998年に登場し、今なお愛され続けるロングセラーモデルです。約75gという軽さながら、4本の五徳がしっかりとクッカーを支え、調理中の安定感を確保。無駄のないシンプルな構造で、扱いやすさと携帯性を兼ね備えています。登山やツーリング、ミニマムなキャンプスタイルにぴったりのシングルバーナーです。点火スイッチ付きのタイプも用意されています。

メーカー snow peak
製品名 ギガパワーストーブ 地
形状 一体型
サイズ φ106×67.5mm
重量 75g
燃料 OD缶(snow peak純正「ギガパワーガスプロイソ又はイソ)
最大出力 2,500kcal/h
点火スイッチ なし
五徳 折りたたみ式・ステンレス製・4本
風防 非搭載
価格(税込) 6,380円
公式サイト snow peak公式サイト

●シングルバーナーおすすめ7. EPI REVO-3700 STOVE

 最大出力4,200kcal(230P+カートリッジ使用時)という高火力が魅力のシングルバーナーです。バーナーヘッドには、髪の毛よりも細い特殊金属素材「S.F.P.M」を採用し、高密度の炎口による効率的な燃焼を実現。安定した燃焼と高い耐風性を発揮し、強火からとろ火まで自在な火力調整ができる設計になっています。

メーカー EPI
製品名 REVO-3700 STOVE
形状 一体型
サイズ 86H×152mmΦ(使用時)、89H×52D×54Wmm(収納時)
重量 111g
燃料 OD缶
最大出力 4,200kcal (230P+カートリッジ使用時)
点火スイッチ あり
五徳 二重構造・ステンレス製・4本
風防 非搭載(※S.F.P.M.素材搭載で、高い耐風性を実現)
価格(税込) 12,100円
公式サイト EPI公式サイト

●シングルバーナーおすすめ8. JETBOIL フラッシュ1.0L

 クッカーとバーナーが一体化した高い熱効率が特徴のモデルです。約120秒で0.5Lの水を沸騰させるスピード感は、急いでお湯を沸かしたいアウトドアシーンに最適。点火はノブを回すだけの簡単操作で、断熱カバー付きのクッカーは素手でも持てる安全設計となっています。さらに、沸騰のタイミングが色でわかるインジケーター付きで、使い勝手も抜群です。

メーカー JETBOIL
製品名 フラッシュ1.0L
形状 一体型
サイズ Ø10.8×高さ18.5cm(収納時)
重量 371g(付属スタビライザー27gを除く)
燃料 OD缶(JETBOIL純正「ジェットパワー缶」を推奨)
最大出力 1,335kcal/h
点火スイッチ あり
五徳 なし(クッカーと一体運用)
風防 非搭載
価格(税込) 26,000円
公式サイト JETBOIL公式サイト

●シングルバーナーおすすめ9. EPI QUO STOVE

 4本の五徳は、広げるとロックがかかる仕様で、クッカーを安定して設置可能です。炎が垂直に吹き出す直噴型バーナーヘッドを採用しており、底面積の狭い縦長のクッカーに適しています。マイクロアジャスト機構により、強火から煮込みに適したとろ火まで火加減の調整が自在。初心者でも扱いやすく、初めてのシングルバーナーにもおすすめです。

メーカー EPI
製品名 QUO STOVE
形状 一体型
サイズ H79×Φ105mm(使用時)、H89×D52×W54mm(収納時)
重量 98g
燃料 OD缶
最大出力 2,600kcal(230P+カートリッジ使用時)
点火スイッチ あり
五徳 折りたたみ式・ステンレス製・4本
風防 非搭載
価格(税込) 7,700円
公式サイト EPI公式サイト

●シングルバーナーおすすめ10. Iwatani FORE WINDS コンパクトキャンプストーブ FW-CS01-JP

 スタイリッシュなデザインと実用性を兼ね備えたコンパクトなシングルバーナーです。入手しやすいCB缶を燃料に使用できるため、使い勝手も抜群。折りたたみ式の五徳は収納性に優れ、未使用時は専用ケースに収めて手軽に持ち運べます。五徳がバーナーヘッドを囲むように配置されているため、風防の役割も果たし、風の強い環境でも安定した火力を保ちやすい設計です。

メーカー Iwatani
製品名 FORE WINDS コンパクトキャンプストーブ FW-CS01-JP
形状 一体型
サイズ 155×155×127mm(使用時)、73×68×109mm(収納時)
重量 約274g
燃料 CB缶(イワタニカセットガスジュニア、イワタニカセットガス、イワタニカセットガスパワーゴールド、FORE WINDSノルマル/イソなど)
最大出力 2.7kW(2,300kcal/h)
点火スイッチ あり
五徳 折りたたみ式・4本
風防 あり(風防兼用五徳構造)
価格(税込) 5,980円
公式サイト Iwatani公式サイト

●シングルバーナーおすすめ11. EPI NEO STOVE

 最大出力、4,500kcal(230P+カートリッジ使用時)という高火力が魅力のシングルバーナーです。直径約20.5cmの大型五徳を備えており、大きめの鍋やフライパンも安定して使用できます。ソロはもちろん、2〜3人分の食事を一度に作りたいときにも最適なモデルで、ファミリーやグループでのキャンプにも活躍します。頑丈で安定感のあるつくりは、アウトドア調理の強い味方です。

メーカー EPI
製品名 NEO STOVE
形状 一体型
サイズ H93×Φ205mm(使用時)、H132×D82×W84mm(収納時)
重量 185g
燃料 OD缶(EPI純正・230R/230P+など)
最大出力 4500kcal (230P+カートリッジ使用時)
点火スイッチ あり
五徳 折りたたみ式・4本
風防 非搭載
価格(税込) 11,000円
公式サイト EPI公式サイト

●シングルバーナーおすすめ12. PRIMUS ウルトラ・スパイダーストーブ Ⅲ

 分離型の設計で、クッカーをのせたときの安定感に優れたシングルバーナーです。ブレードタイプの五徳は風防を兼ねように設計され、脚部と一体化することで、調理時の安定性に優れます。燃料を気化させて安定した燃焼を促す「プレヒートパイプ」を搭載しており、低温環境でも安定した火力を発揮。収納時はコンパクトにまとまり、バックパックキャンプやツーリングにもおすすめです。

メーカー PRIMUS
製品名 ウルトラ・スパイダーストーブ Ⅲ
形状 分離式
サイズ 9.3×10.0×4.0cm(収納時)、五徳直径168mm(使用時)
重量 192g
燃料 OD缶
最大出力 3.5kW/3,000kcal/h(250Tガス使用時)
点火スイッチ なし
五徳 ブレードタイプ・4本
風防 風防機能あり
価格(税込) 15,400円
公式サイト PRIMUS公式サイト

●シングルバーナーおすすめ13. SOTO レギュレーターストーブ Range ST-340

 外気温25℃〜5℃の環境下でも安定した火力を発揮する「マイクロレギュレーター」を搭載しており、さまざまなキャンプシーンで活躍します。手に入りやすいCB缶対応モデルで、スタイリッシュなデザインも魅力。直径66mmの火口は、直径11〜19cmの中型クッカーと相性抜群。デュオキャンプにもおすすめのアイテムです。

メーカー SOTO
製品名 レギュレーターストーブ Range ST-340
形状 一体型
サイズ 幅166×奥行142×高さ110mm (使用時・本体のみ)、幅140×奥行70×高さ110mm (収納時)
重量 360g(本体のみ)
燃料 CB缶(SOTO製品専用容器ST-760、ST-700)
最大出力 3.3kW(2,800kcal/h)
点火スイッチ あり
五徳 折りたたみ式・4本
風防 非搭載
価格(税込) 9,790円
公式サイト SOTO公式サイト

●シングルバーナーおすすめ14. JETBOIL マイクロモ

 繊細な火加減が求められる調理にも対応できる高性能バーナーです。強火からとろ火まで自在に調整できるバルブを搭載しており、お湯を沸かすだけでなく、煮込み料理など幅広い調理に対応します。

 寒冷地仕様の「サーモレギュレーター」を搭載しており、マイナス6℃の環境でも安定した火力を発揮。さらに、独自技術「フラックスリング™」により熱を逃がさず効率よくクッカーに伝え、優れた燃費性能を発揮します。

メーカー JETBOIL
製品名 マイクロモ
形状 一体型
サイズ φ10.4cm×高さ16.5cm(収納時)
重量 約340g(付属スタビライザー27g、五徳35g除く)
燃料 OD缶(JETBOIL純正「ジェットパワー缶」を推奨)
最大出力 1,404kcal/h
点火スイッチ あり
五徳 なし(クッカーと一体運用) ※付属の五徳は折りたたみ式・4本
風防 非搭載(ある程度の防風性あり)
価格(税込) 24,200円
公式サイト JETBOIL公式サイト

●シングルバーナーおすすめ15. Iwatani カセットガス ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB

 ソロキャンプなどで大活躍するCB缶の定番シングルバーナーです。18cm鍋まで対応し、収納時は軽量でコンパクトにまとまるなど、使い勝手は抜群です。調理時は五徳が風防の役割を兼ねる安心設計となっており、価格も手頃で、初めてのバーナー選びにもおすすめです。

メーカー Iwatani
製品名 カセットガス ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB
形状 一体型
サイズ 155×155×127mm(使用時)、82×68×109mm(収納時)
重量 約274g
燃料 CB缶(イワタニカセットガスジュニア、イワタニカセットガス、イワタニカセットガスパワーゴールドなど)
最大出力 2.7kW (2,300kcal/h)
点火スイッチ あり
五徳 折りたたみ式・4本
風防 あり(風防兼用五徳構造)
価格(税込) 4,980円
公式サイト Iwatani公式サイト

●シングルバーナーおすすめ16. SOTO アミカス SOD-320

 軽量ながら高い安定性と使いやすさを兼ね備えたシングルバーナーです。わずか81gの本体重量で携帯性に優れつつ、直径106mmの4本五徳がしっかりとクッカーを支え、安定した調理が可能。すり鉢状のバーナーヘッドは風の影響を受けにくい設計で、安定した火力を維持します。ワンタッチ点火機構や火力調整レバーも搭載されており、キャンプ初心者にも扱いやすく、ソロキャンプや登山でも最適なアイテムです。

メーカー SOTO
製品名 アミカス SOD-320
形状 一体型
サイズ 幅76×奥行100×高さ86mm (使用時・本体のみ)、幅40×奥行43×高さ75mm (収納時)
重量 81g(本体のみ)
燃料 OD缶(SOTO製品専用容器 SOD-725T)
最大出力 3.0kW(2,600kcal/h)
点火スイッチ あり
五徳 折りたたみ式・4本
風防 内蔵型風防機能あり
価格(税込) 6,270円
公式サイト SOTO公式サイト

●シングルバーナーおすすめ17. PRIMUS 153ウルトラバーナー

 コンパクトながらも高火力を誇る本格派シングルバーナーです。最大出力は4.2kW(3,600kcal/h)と非常にパワフルで、素早くお湯を沸かしたい場面でも頼れる存在です。バーナー本体は手のひらサイズに折りたたむことができ、収納や持ち運びも楽々。防風性の高いX字の延長五徳を採用しており、さまざまなサイズのクッカーを安定的に設置できるのが魅力です。

メーカー PRIMUS
製品名 153ウルトラバーナー
形状 一体型
サイズ 7.5×8.8×3.0cm(収納時)
重量 116g
燃料 OD缶
最大出力 4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時)
点火スイッチ あり
五徳 折りたたみ式・4本
風防 内蔵型風防機能あり
価格(税込) 11,000円
公式サイト PRIMUS公式サイト

●シングルバーナーおすすめ18. SOTO レギュレーターストーブ FUSION ST-330

 分離型タイプで抜群の安定性を誇るシングルバーナーです。直径165mmの大型五徳は大きな鍋もしっかり支え、複数人分の調理にも対応。寒冷地や冬季にも強い「マイクロレギュレーター」機構を搭載し、外気温に左右されず安定した火力を発揮。CB缶対応で燃料の入手がしやすく、キャンプ初心者からベテランまで幅広く支持されているモデルです。

メーカー SOTO
製品名 レギュレーターストーブ FUSION ST-330
形状 分離式
サイズ 幅350×奥行120×高さ90mm (使用時・本体のみ)、幅150×奥行 75×高さ90mm (収納時)、五徳径165mm
重量 250g(本体のみ)
燃料 CB缶(SOTO製品専用容器 ST-712、ST-760、ST-700)
最大出力 2.6kW(2,200kcal/h)
点火スイッチ あり
五徳 折りたたみ式・4本
風防 内蔵型風防機能あり
価格(税込) 11,800円
公式サイト SOTO公式サイト

●シングルバーナーおすすめ19. PRIMUS フェムトストーブ II

 PRIMUSが展開するガスバーナーの中で最軽量モデルで、わずか64gのコンパクト設計。軽量化を重視するソロキャンパーや登山者にぴったりのシングルバーナーです。バーナーヘッドを囲む風防が優れた耐風性を実現。3本の折りたたみ式五徳と火力調整つまみも収納可能で、手のひらサイズに収まります。メインバーナーとしてはもちろん、サブバーナーとしても頼れる一台です。

メーカー PRIMUS
製品名 フェムトストーブ II
形状 一体型
サイズ 286×192.5×122mm(本体サイズ)、12×7.4×12cm(使用時)、5.4×7.4×2.7cm(収納時)、大120mm・小 80mm(五徳径)
重量 64g
燃料 OD缶
最大出力 2.5kW/2,100kcal/h (Tガス使用時)
点火スイッチ あり
五徳 折りたたみ式・3本
風防 内蔵型風防機能あり
価格(税込) 8,800円
公式サイト PRIMUS公式サイト

●シングルバーナーおすすめ20. SOTO TrekMaster ST-331

 本格的な山岳シーンに対応する、液出し分離型シングルバーナーです。あえてイグナイターを省いた設計により、軽量化とトラブル回避を両立しています。ガスを液体のまま供給する「液出し燃焼構造」により、低温環境や高地でも安定した燃焼を実現。「ドロップダウン」現象を防ぎ、過酷な条件下でも信頼できる火力を発揮します。シンプルで無骨なデザインも魅力で、ミニマルで洗練されたキャンプスタイルにもマッチします。

メーカー SOTO
製品名 TrekMaster ST-331
形状 分離型
サイズ 幅500×奥行140×高さ105mm(使用時・ホース含む)、幅90×奥行70×高さ105mm(収納時・ホース含む)
重量 約195g
燃料 CB缶(SOTO製品専用容器 ST-711、ST-712、ST-760、ST-700)
最大出力 3.0kW (2,600kcal/h)※ST-711・ST-712使用時
点火スイッチ なし
五徳 折りたたみ式・3本
風防 内蔵型風防機能あり
価格(税込) 12,870円
公式サイト SOTO公式サイト

■シングルバーナーおすすめ製品の価格比較表

製品名 価格(税込)
JETBOIL  スタッシュ 20,350円
SOTO  レギュレーターストーブ ST-310 7,480円
MSR  ウィンドバーナーパーソナルストーブシステム 31,900円
JETBOIL  ミニモ 25,300円
MSR  ポケットロケット2 9,020円
snow peak  ギガパワーストーブ 地 6,380円
EPI  REVO-3700 STOVE 12,100円
JETBOIL  フラッシュ1.0L 26,000円
EPI  QUO STOVE 7,700円
Iwatani  FORE WINDS コンパクトキャンプストーブ FW-CS01-JP 5,980円
EPI  NEO STOVE 11,000円
PRIMUS  ウルトラ・スパイダーストーブ Ⅲ 15,400円
SOTO  レギュレーターストーブ Range ST-340 9,790円
JETBOIL  マイクロモ 24,200円
Iwatani  カセットガス ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB 4,980円
SOTO  アミカス SOD-320 6,270円
PRIMUS  153ウルトラバーナー 11,000円
SOTO  レギュレーターストーブ FUSION ST-330 11,800円
PRIMUS  フェムトストーブ II 8,800円
SOTO  TrekMaster ST-331 12,870円

■シングルバーナーの使い方と注意点

シングルバーナー

 シングルバーナーは、必ず屋外で使用し、テント内や周辺に燃えやすいものがある場所での使用は避けましょう。火事などの事故はもちろん換気が不十分な場所で使用すると、一酸化炭素中毒になる危険性があります。

 着火前に本体とカートリッジの接続がしっかりされているかを確認しましょう。消火後は器具が完全に冷めてから片付けます。ガスカートリッジはバーナーと同一メーカーの純正品を使用することが推奨されています。液体燃料を使用する場合は安全第一を心がけ、取扱説明書をよく読み、正しい手順で使用するようにしましょう。

■用途に合わせてシングルバーナーを選ぼう

 シングルバーナーは、使用環境や調理器具の大きさ、使用人数によって最適なモデルが異なります。火力や耐風性、燃料の種類をよく確認し、自分の登山やキャンプのスタイルに合ったモデルを選びましょう。安全にアウトドアでの調理を楽しむためにも、正しく使うことが大切です。